3月1日の未明に80歳で亡くなったみのもんたさん。そのニュースはテレビ画面に速報として流れ、誰もが知ることとなった。その翌日、みのさんの自宅に「おくやみ泥棒」が入ったとニュースで知り、開いた口が塞がらなくなってしまった。
「おくやみ泥棒」とは、通夜や告別式などの葬儀で家に誰もいないことを知った上で空き巣に入る“泥棒”のことだ。新聞の「お悔やみ欄」などを見て、故人の違法な性的な内容を含むDVDを預かっているから、警察に届けられたくなければ金を払え、などと「事実無根」な脅しをかけてくる「おくやみ詐欺」もあるという。
3月6日放送の「DayDay.」(日本テレビ系)では、MCの山里亮太が自身の祖母も「おくやみ泥棒」に遭ったと明かした。山里の祖母は食堂をやっていたのだが、祖母の母、山里にとっては曾祖母が亡くなり、葬式から戻ると食堂の窓ガラスが割られており、いろいろな物が盗まれていたそうだ。
「お葬式で大事な人を亡くした、ただでさえショックで、家に帰ってそんな状態で、本当は(食堂を)続けたかったんだけど、それでうちのばあちゃんはショックで立ち直れなくなって、店も畳んでしまった」と話し、「単純に、泥棒のパターンと片付けるだけじゃなく、人を傷つける卑劣なパターンだと思った」と怒りを隠さなかった山里に、深く同意した。最近、卑劣な事件が急速に増えている。金のために平気で卑劣なことをする、他人の痛みを想像できない人が急増したとも言える。自分にできることは何か、改めて考えてから行動に移してほしい。
(森山いま)