4月からスタートする春ドラマの内容が次々と公開されている。中でも異彩を放っているのが4月1日スタートの「ジョフウ ~女性に××××って必要ですか?~」(テレビ東京系)だ。何しろ女性用の性的サービス店、通称“女風(ジョフウ)”が舞台。そうした店の1つ「パラディーソ」で、内勤、いわば「裏方」として働く女性主人公の奮闘を描くお仕事ヒューマンドラマなのだ。
同ドラマは、ヤチナツ氏の著書「真・女性に風俗って必要ですか? ~女性用風俗店の裏方やったら人生いろいろ変わった件~」が原作。主人公・藤崎アカリに扮するのは、福原遥主演のNHK朝ドラ「舞いあがれ!」(2022年)などドラマや映画、舞台に出演し、モデルとしても活躍している山崎紘菜。アカリは、ひょんなことから女性用性的サービス店で働く事になり、女性たちの性の悩みと真摯に向き合い一緒に解決することになる。女性の相手をする男性セラピストとしても若手イケメン俳優が複数出演するにぎやかさだ。
「そもそも、ドラマで性サービス店をテーマにすることだけでも珍しいのに、女性用の店ですから斬新です。ただ、原作があるとはいえ一つ間違えば、炎上しそうな要素もはらんでいるはず。さすがは攻めたドラマを制作することでおなじみのテレ東だと、業界内でも話題ですよ」(民放関係者)
テレ東といえば、「ジョフウ」を放送する「ドラマチューズ!」枠で、性的関係を持つことだけが目的の友人をテーマにした足立梨花主演「マイ・ワンナイト・ルール」を放送したばかり。また、過去には夫婦交換を描いた「夫婦円満レシピ~交換しない?一晩だけ~」や、松本若菜がベッドシーンを連発した「復讐の未亡人」などを放送した実績もある。今回の「ジョフウ」も、どこまで過激なシーンを脚本に入れてくるのか、注目の的だとか。
「基本的にはコメディ作品ですが、原作には、女性用性サービスがテーマなだけあり艶っぽいシーンが多い。すでに公開ずみの予告動画でもベッドシーンが描かれ、いずれも衣服を脱いだ、男性セラピスト2人に挟まれた客と思しき女性がベッド上でうっとりした表情で男性の体を触っているようなシーンなど、かなり際どいシチュエーションも盛りだくさんのようです。ここ最近、深夜ドラマでは過激な表現をする作品が増えていて、今期の冬ドラマでも包丁を幼児に向ける、熱帯魚をミキサーにかけるなど、衝撃的なシーンを盛り込んだ『地獄の果てまで連れていく』(TBS系)が人気となりました。どうも、ベッドシーンや残酷シーンを入れると、女性視聴者から意外に支持されているようで、TVerなどの見逃し配信で数字が伸びる傾向にあるんです。『ジョフウ』も視聴率より、見逃し配信で話題になることを狙って制作しているそうですよ」(前出・民放関係者)
あまり一般的には知られていない女性用性サービス店の内情を知ることができるという「ジョフウ」。過激シーンもさることながら、どんなことを考えさせられる内容になるのか注目したい。
(渡邊伸明)