少し前から美容オタク界隈で話題となっているワード、ビニール肌。
アンケートによると40代女性のうち、「ビニール肌」という言葉を知っている方は、全体の17%とまだ全然知名度がないこの言葉、聞いたことはありますか?
このビニール肌、文字通りビニールのようなツルっとしたお肌のことなのですが、実はとっても危険な状態。自覚症状もない方が多いので、当てはまることがないか皆さんチェックしてみましょう。
●ビニール肌ってどんな肌
まず、ビニール肌とは「パッと見た感じではツヤツヤして見えるけれど、必要な肌の角質層が剥がれたり、薄くなったりした非常に危険な肌荒れ状態」のことを指します。
もともと医学的に使われている言葉ではなく、美容業界界隈で言われ始めた表現なので、初めて聞いたという方もいることでしょう。
肌のキメが失われ、角層が薄くなってしまった状態で、下記のような症状に当てはまる方は注意です。
・皮脂や水分量が少ないのに肌がテカっているように感じる
・毛穴は目立たない
・肌に赤みが出やすい
・洗顔後に肌がつっぱる
・肌にピリピリとした刺激や痛みを感じる
・汗をかいていないのにメイクが崩れやすい
・脂っこいものを食べていないのにニキビができる
肌が敏感になっていると自覚症状が出やすいのですが、大きな肌トラブルがでないと気にしない方も多いので、ビニール肌だと自覚のない方もいます。
●ビニール肌の原因と対処法
ビニール肌の大半は過剰な角質ケアが原因。
ここ最近のトレンドとして肌のターンオーバーを促すスキンケアアイテムが多く出ており、普段スクラブやピーリングなどのわかりやすい角質ケアを使っていなくても毎日のスキンケアで角質が薄くなることがあります。
まずは角質のバリア機能を正常に戻してあげることが重要なので、「ピーリング・角質ケア・レチノール」などのワードを含むコスメを使っている場合はちょっとお休みするなど見直してみましょう。
肌のターンオーバーは28日。まずは1カ月しっかりと保湿を頑張るだけでバリア機能は徐々に回復します。美容効果の高いもの=刺激性があるものが多いので、美容液やパックなども最小限に抑えた方が回復が早まるケースも多いです。
また、角質が薄い時は紫外線ダメージも受けやすい時。特にこれからの季節は日焼け止めや日傘でダメージを最小限に抑えましょう。
美容医療やエステでケアをされる方は、刺激がなくしっかりと栄養を入れ込むような導入系のメニューをチョイスするのがベストです。
急がば回れで地道な保湿がキメの整った美肌の近道になりますよ。
(安藤恵美)