さる3月31日に最終回を迎えた、清野菜名が主演を務めた月9ドラマ「119エマージェンシーコール」(フジテレビ系)。消防局の通信指令センターを舞台とした作品で、清野としては月9ドラマの初主演作。あまり知ることができない指令管制員の日常を描いたドラマとなり、リアルな緊急救命の現場を取り上げ高い評価を受けた。ただ、このドラマは違った意味でも注目され、悲運の月9ドラマだとテレビ関係者の間では呼ばれている。
「フジテレビと中居正広氏の問題に巻き込まれ、ドタバタし通しだった印象ですよ。1月27日には、記者会見が長引いたため、ドラマが延期に。また、騒動の影響で『横浜市消防局』の協力クレジットが削除され、総務省消防庁はタイアップしたPRポスターの配布を延期。正直、ドラマは完全にとばっちりを受けた形です。また、最終回はフジ問題を巡る第三者委員会の会見とぶつかった。さすがに局の判断で会見の生中継が打ち切られ、時間通りに報道されましたが…」(民放関係者)
そんな“悲運”の作品だが、実は、早くもフジテレビでは続編の動きがあるのだとか。
「基本的に、『119エマージェンシーコール』は、通信指令センターへの災害発生の電話をキッカケに話が展開していくため、新たなストーリーを作りやすく、続編を構成しやすいフォーマットと言えます。加えて最終回は、様々な伏線回収をしましたが、総じて平和な終わり方で、続編につなげやすい印象。視聴率もここ最近の月9にしては悪くなかった。また、清野は、主演クラスの俳優が勢ぞろいしている芸能事務所『トップコート』に所属していて、フジとしてはお得意様。今回の騒動に清野を巻き込んだ補填をすべきだという声が局内で出ているそうなんです。そこで、冬の改編期にまず『119エマージェンシーコール』のスペシャルドラマを制作、さらに映画化の話が水面下で進んでいるとも。特に、フジテレビの評判は、第三者委員会の報告書が公表されても、事態が好転するどころか、より印象が悪くなるような話も飛び出す始末で、今年から来年にかけてもCMが復調するかどうかわからない情勢。そんな中で、手っ取り早く稼げる映画事業に注力せざるを得ず、映画化でヒットしそうな『119エマージェンシーコール』が有力候補となっているんです」(前出・民放関係者)
そうなれば、清野も中居・フジ問題に翻弄された甲斐があったというもの!?
(渡邊伸明)