2020年に出産した女児を育てる母でモデルのラブリが、来年4月1日よりスタートする新たな交通反則切符制度について私見を綴り、多くのネットユーザーから「本当にそう思います！」と共感の反応を得ている。
4月26日までに更新した自身のThreads（スレッズ）において、ラブリは自転車に関する交通違反の反則金額をまとめた警察庁の道交法施行令などの改正案について言及。「オカンとして、子と歩く身として、運転する身として言わせていただきたい」と切り出し、今回の改正案に盛り込まれた「歩道の通行」が違反対象（反則金6000円）となったことに物申した。
ラブリは「まず、歩道自転車禁止と言いたいのは分かる。以前ランドリーから出た瞬間自転車が爆速で通り過ぎ1秒早かったらひかれてた。だから歩道禁止はすごく安心」と、歩道での自転車走行に対する規制強化には理解を示した。しかし、一方で、車を運転する立場からは別の懸念もあることも明かした。
「ママチャリの横を通り過ぎる時いつも緊張感が走る。だって何があるか分からないから。オカンとしてなにがなんでもひくわけにはいかないから」と、自転車が車道を走るリスクにも触れたのだが、4歳の娘を育てる母親としての視点では「ママチャリの身として雨の日の車道なんて相当こわい。真横でトラックぶんぶん通るし、歩道いきたいにきまってる」と、自転車ユーザー側の想いも代弁。「でもこれから行けないなら裏道通るじゃん、裏道通ったら遠くなる場合もあるじゃん、保育園遅刻してらんないじゃん。ってなったら早めに起きるじゃん」と、現実的な負担増に言及し、「歩道・車道があるなら自転車道があるべき。走る道路の体制は変わらないの（に）自転車は車道ですお願いしますってなんか、棒に振りすぎだよね。子供の事、未来の事、どんだけ日本の政治は考えてないんだ？」と、国の政策に対する疑問を投げかけた。
「このラブリの主張には、普段から自転車を利用している人だけでなく、その自転車の荒い運転によって危ない目に遭ったことがある歩行者、そして、車道で自転車の存在に“迷惑している”というドライバーなど、多方面から支持を得る格好になりました。当然、歩行者からすると、歩道を猛スピードで駆け抜ける自転車は凶器であり、“車道を走ってくれ”と言いたくなるのはわかりますが、車道ではまた別の危険をもたらしてしまう可能性があります。結局、車道も歩道も、どちらを選んでも自転車をめぐるリスクは解消されることはなく、ラブリが指摘するように、理想を言えば『歩道・車道があるなら自転車道があるべき』ということになります。もちろん、全ての道路に自転車道をすぐに整備することは現実的ではないため、今回は歩行者の安全を優先して車道での走行が新ルールになりましたが、これに対し世間からは『車道を走らせるなら路駐をちゃんと取り締まってほしい。あれがあるせいで、自転車は1番安全なエリアを走れない』『国は東京などの大都市のことしか考えてない。田舎とか地方はそもそも歩行者が全然いないんだから、そこを自転車が走ったって問題ない。全部一緒くたにルール化するのやめてほしい。事情が全然違うから』などの意見がありました」（テレビ誌ライター）
改正案では、他に16歳以上の運転者を対象としたスマホ操作の「ながら運転」に1万2000円、右側通行（逆走）が6000円、傘差し運転やイヤホン使用がそれぞれ5000円、並走や2人乗りが3000円などの反則金が科される予定となっている。
施行は来年4月1日からで、自転車ユーザーにはこれまで以上に安全運転が求められる時代がやってくる。
（木村慎吾）
