ネガティブにとらえないで!“聞こえ”が悪くなったときに対処するべきこと

「なんだか最近、人の話やテレビの音声の“聞こえ”が悪くなった気がする……」と感じているなら、難聴が始まったのかもしれませんよ。

 デンマークの補聴器メーカーの日本法人GNヒアリングジャパンが行った『難聴・補聴器利用に関するアンケート調査』では、難聴を感じているシニア500名のうち、難聴を自覚したきっかけは「家族や友人との会話」と回答した人が69%と約7割だったそう。以下、「騒がしい環境での会話」(57.9%)や「大人数での会話」(36.1%)と続いています。

「その他」と回答した人の中では、「テレビの音が聞こえにくくなった」が最も多い回答に。他に、病院で名前を呼ばれたときや電話口の声、リモート会議の音声などが聞き取りにくいようになって気付くこともあるようでした。

 ネット上の女性たちの声では、「車の運転中に救急車の音が聞こえにくくて焦る」「テレビドラマで男性俳優が落ち着いたトーンでボソボソ喋るシーンが聞き取りにくい」などの自覚症状が挙がっていました。皆、日常のちょっとした瞬間に気付くようですね。

 ところで、難聴になると「ついに補聴器をつける年齢になったのか……」としみじみしてしまうかもしれません。補聴器をつけていることで周囲からの目が気になり、年寄りだと思われる懸念からネガティブになるシニアが多いようですが、実は、若年層は必ずしもネガティブに感じていないことも分かりました。

 若年層500名へ行った同調査では、「自身が将来聞こえにくくなった際に補聴器をつけることに抵抗はあるか?」と聞いたところ、83%が「いいえ」と回答。「補聴器に対してなぜ抵抗がないか?」の設問に対して、「恥ずかしいことではないと思う」と回答した若年層が約56%にも上り、意外にもポジティブな傾向が見て取れたのです。

 東京みみ・はな・のどサージクリニックの市村恵一医師によれば、補聴器は「アンチエイジング・ツール」なんだそう。なぜなら、補聴器をつけると適切な聞こえを維持して脳を活性化、周りの人とのコミュニケーションを楽しむことで認知機能の低下を緩やかにし、認知症の発症を予防したり発症を遅らせたりする可能性があるからとのこと。

 そして、聴力の低下は病気だけでなく、実はコミュニケーションやメンタルヘルスなどのさまざまな問題と関わっているそうです。つまり、聞こえをよくすることが、体と心と脳のアンチエイジングにつながるというわけです。

 聞こえが悪くなってきたことは恥ずかしいことではなく、みんなが直面しているものです。ネガティブにとらえず、聞こえをよくして快活に日々を送ることを考えたほうが、はるかに建設的といえるのではないでしょうか。

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