5月11日に第4話が放送された川栄李奈主演ドラマ「ダメマネ!‐ダメなタレント、マネジメントします‐」(日本テレビ系)でクセの強いタレントが集まっている「TOYOプロダクション」芸能4部のマネージャーを務めている木村三太を演じる千葉雄大のコミカルな演技に称賛の声があがっている。木村(千葉)は神田川美和こと隅田川道子(川栄)の世話係も担当している、美和の先輩マネージャーでもある。千葉と川栄による「木村と美和のドタバタ」演技はポンポンとテンポよく、早口でも何を言っているのかよくわかるとネット上でも評判になっている。
そんな千葉に対して、2021年から不思議に思っていることがある。
それは、ファンクラブで先行配信した後にファンクラブ会員以外もYouTubeで視聴できる動画番組「千葉雄大のラジオプレイ」に、ラジオ局の制作サイドから「声がかかっていない」ことだ。
2021年から始まったこの番組は、高校生の頃からラジオが大好きで、「まさかりボンバー」「家中ゴミ袋」「手汗がハンパない」という3つのラジオネームを駆使し、ハガキ職人までしていた千葉が「ラジオ番組をやってみている」動画なのだ。
ファンクラブ会員以外が視聴できるようになった4月18日公開の動画で92回目となったこの番組で千葉は、「4年もやってて(レギュラーのラジオ番組を持つ機会が)ないかね。素質がないと思われてるのかな。それか届いてない。(ラジオ)各局に」と苦笑していたが、千葉よりはるかに「ラジオパーソナリティ」に向いていないと思われる人がレギュラー番組を持っているのに、これはおかしいと感じている。
心の闇をチラつかせ、準レギュラーとなっている「久保みねヒャダこじらせナイト」(フジテレビ系)では快活でポップな毒舌トークを展開するのに、「ダメマネ!」の番宣で出演した4月13日放送の「メシドラ~兼近&真之介のグルメドライブ~」(日テレ系)では、どうにも人見知りが隠せずに、借りてきた猫のようになっている姿をさらけ出していた千葉を見ながら、「これだけラジオパーソナリティに向いている人はいない」と確信した。
誰にでも屈託のない笑顔を向けられる人でなく、特定の人にしか笑顔を向けられない人こそ「ラジオパーソナリティ」に向いていると思う。そういう人のラジオ番組をリスナーは求めているのではないだろうか。
ドラマ、舞台、映画と活躍している千葉に、そろそろレギュラーラジオ番組を持ってほしいと心から願ってやまない。
(森山いま)