昭和11年を舞台にピュアな新婚夫婦の生活を描くラブコメドラマ「波うららかに、めおと日和」(フジテレビ系)に「木曜の夜が楽しみになった」と喜ぶ声が後を絶たないようだ。
演じる女優によっては「ぶりっ子」と批判されてしまいそうな新婦・なつ美は、芳根京子が演じるからこそ非常にかわいらしく純粋に、同じく演じる俳優によっては「かっこつけている」と指摘されてしまうだろう新郎・瀧昌は、本田響矢が演じるからこそ清潔感と生真面目さ、カッコよさを持ち合わせているように見えるのだろう。
特に本田に対しては、このドラマで演じている「海軍中尉・江端瀧昌」役で「ブレイクするだろう」「今後しばらくは『瀧昌様』と呼ばれて注目されるだろう」と予測する声が相次いでいる。
本田は第2回(2016年)「男子高生ミスターコン」でグランプリを獲得。余談だが、このドラマで瀧昌(本田)がヤキモチを焼く「瀬田君」こと瀬田準太郎を演じている小宮璃央は、第4回(2018年)の同コンテストで準グランプリを獲得している。
本田は昨年上半期放送のNHK朝ドラ「虎に翼」で大庭梅子(平岩紙)の息子・光三郎を演じたが、亡き父の愛人だった元山すみれ(武田梨奈)に篭絡されるという展開に注目が集中。本田の演技力や端正な顔立ちは、残念なことにあまり話題にならなかった。しかしその不運が今回の「ブレイク予測」する声の大きさにつながっているように思う。「瀧昌様」としてすい星のごとく現れた感じが、「ブレイク」を演出してくれているのではないだろうか。
2019年放送の深田恭子主演ドラマ「初めて恋をした日に読む話」(TBS系)でピンク髪の「ユリユリ」としてブレイクした横浜流星のように、本田は「白い軍服が似合う瀧昌様」としてブレイクすることは間違いないだろう。
(森山いま)