6人組アイドルグループKis-My-Ft2が、11枚目のアルバム「MAGFACT」を5月21日にリリースした。このアルバムには購入者特典として、メンバーとのハイタッチ会の参加券が付与されるのだが、音楽関係者の間では「このハイタッチ会がなければ、散々な結果になっていたかもしれない」との声も上がっているという。
今回のアルバムは通常盤、初回限定A・Bのほか、初回生産限定盤としてメンバー6人それぞれのソロビジュアル盤がリリースされる。このソロビジュアル盤6枚のうち3枚セットを購入すると、もれなくメンバーとのハイタッチ会の参加券がもらえ、東京・愛知・大阪の3会場で開催されるという。
「デビューした時には嵐も握手会をやりましたし、山下智久だってソロになってからやってますから、これまでも決してファンとの接触イベントをしないということはなかったのですが、来年には15年目となるグループでのハイタッチ会です。さすがに“最近の売上枚数が厳しくなってきたからかな”という印象を与えてしまいます」(レコード会社関係者)
実際、ここ最近のCDの売れ行きダウンは著しい。今年1月にリリースしたシングル「Curtain call」は発売初週が約12万枚と、これまでの20万枚を大きく割り込んだ。アルバムも、昨年5月にリリースした「Synopsis」が12.6万枚と激減している。
「2023年に北山宏光がグループを離れ、テレビの冠番組が終了するなどして、人気の落ち込みが激しいとは言われてきました。音楽面では特に、北山の存在がグループの中では大きかったので、苦しい状況なのはうなずけます」(前出・レコード会社関係者)
苦しい台所事情がありながらも、何とかハイタッチ効果で、オリコンのデイリーアルバムランキングでは初登場1位を記録した。
「ただ、売り上げ枚数はキスマイが16万枚なのに対して、2位につけているBTS・JINのセカンドミニアルバム『Echo』は約14万枚。もしハイタッチ会がなかったら、1位になることも叶わなかったでしょうから、なりふり構っていられないかもしれません。ともあれ、どうにか面目を保った格好です」(音楽ライター)
このハイタッチ会で、キスマイ人気が再浮上となればいいのだが―。