光GENJI全盛期、バレンタインデーともなればジャニーズ事務所に大量のチョコレートが送られてきたことがあったが、今はタレントに加えて漫画のキャラクターもその対象になっている。最も代表的なのが“テニプリ”こと「テニスの王子様」だ。
「テニスの王子様は男子中学生たちがテニスを通じて成長していく姿を描いた漫画です。登場キャラクターがイケメンばかりなのでオタクの女子に大人気で、週刊少年ジャンプでの連載が終わりジャンプスクエアで『新テニスの王子様』になった今でも高い人気を誇っています。毎年、登場キャラクターあてに山のようなチョコレートが届くことで知られています」(漫画誌ライター)
当初はただ好きなキャラに愛を伝えたいという純粋な気持ちだったが、編集部がキャラクターごとのチョコレート数を発表したため競争が激化。お気に入りのキャラをトップにするため、壮絶なプレゼントバトルが繰り広げられることになってしまった。今ではファンの間で一種の“競技”として定着している。
「1キャラにつきチョコは1つだけ、複数送ってランキングを上げるのは禁止するなどといった独自のルールを掲げる人もいて、もはやただのイベントではなくなってしまいました。もらうのは二次元のキャラクターで、当然のことながら食べることはできません。そのため2015年にはもったいないからということで、雑誌についている応募券を使って人気投票をすることになったこともあります。しかしあまり効果はなく、結局チョコの数を競うバトルに戻っています」(前出・漫画誌ライター)
ちなみに、昨年1位になった跡部景吾には8948個ものチョコが送られたという。果たして今年はいくつ届いたのか。テニプリファンならずとも興味のあるところだ。