松たか子主演で満島ひかり、松田龍平、高橋一生がラブサスペンスを繰り広げる「カルテット」(TBS系)が、伸び悩む視聴率に反して高評価を得ている。初回の9.8%から推移した視聴率は第4回で7.2%まで落ちてきたが、なんでも芸能事務所や番組制作会社など、芸能界で仕事をするプロの評判がいいのだという。
「伏線となるセリフや仕掛け、人間模様の描き方に魅力があります。決してわかりやすい面白さではありませんが、マニア受けするドラマだという位置づけが明確になり、改めて見直す人が出てきているようです」(女性誌記者)
この“マニアック”という視点で、注目されているドラマがほかにもある。
「1話15分のミニドラマで全4回ですが、『空想大河ドラマ 小田信夫』(NHK)もマニアックな作品で、一部で話題となっています。時代考証、衣装考証、建築考証がどれも『0』という、大河ドラマをパロディにしたような作りです。織田信長ならぬ小田信夫を堀内健、家臣の柴田勝家ならぬ柴田勝夫役を原田泰造、明智光秀ならぬ明智充役を名倉潤が演じ、同時代を生きたという設定の小大名・小田をこじんまりと描いています。『桶狭間の戦い』に参戦‥‥ではなく物陰から観戦。小田が織田に憧れているという設定など、ゆるゆるなバカバカしさ満載です」(芸能ライター)
低予算であることを標榜しているが、セットもカメラワークも本格的で大河風。そこで繰り広げられるくだらないトークのやり取りが、不思議な面白さを醸し出している。
マニアックなドラマ好きは、こちらも要チェックだ。
(伊藤その子)