「老化細胞」を減少させる!日々の食事に取り入れたい栄養素と代表的な食品
厚生労働省によると、2025年の平均寿命は女性が前年から0.20歳伸びて41年連続世界トップとなる87.33歳。男性は前年から0.25歳伸びて81.35歳となりました。「平均寿命までは生きたい」なら、その肝となる生活習慣や食事についても押さえておきたいもの。今回は、近年話題の「老化細胞」を減少させる可能性のある栄養素について詳しくみていきます。
身体機能の低下や不調を招く「老化細胞」とは?
食品成分の健康機能や老化抑制作用を専門として研究を行う福井県立大学生物資源学部 生物資源学科の伊藤崇志教授によれば、近年、老化を考える上で「老化細胞」が注目されているのだとか。これは加齢や酸化ストレスなどの影響でダメージを受けて分裂や増殖が止まってしまった細胞を指し、過度に溜まってしまうと慢性的な炎症や身体機能の低下、不調などを招いてしまうそうです。
老化細胞をためにくくするには「食べ過ぎないこと」が大切で、これによって酸化ストレスを増やす要因の一つが減るそう。とはいえ、高齢期では食事量を減らし過ぎるとよくありません。筋肉量が低下したり体がより衰えてしまったりというリスクがあるからです。余分な負担を減らしながら、必要な栄養はしっかりと確保することが大切なんですね。
健康寿命を意識する人にオススメの3つの栄養素とは?
●魚介類に多く含まれ抗酸化作用がある「タウリン」
タウリンは栄養ドリンクなどに含まれるため、聞いたことがある人も多いと思います。魚やイカ、タコ、貝類などの魚介類に多く含まれ、細胞の浸透圧の調整、神経や筋肉の働きなどに関わる成分であり、抗酸化作用を持つことも知られています。近年の研究では、老化細胞を取り除く可能性があると考えられているのだとか。
そうと聞けば、もともと健康によいといわれる魚介類はしっかりと摂取したいですね。また、水に溶けやすい性質を持つため、煮汁ごと食べられる鍋やスープ、煮物での摂取が効果的なんだそうですよ。
●筋肉量や筋力を維持する働きがある「ウルソール酸」
ウルソール酸はりんごの皮や梅の果肉などに多く含まれる成分です。筋肉量や筋機能との関わりが研究されており、筋肉量や筋力の維持との関連が示唆されています。そのため、りんごはよく洗ってから皮ごと食べたり、梅は梅干しや梅肉などの果実部分を食べたりすることがオススメなんだそうですよ。
●“1日3粒食べれば老いない”といわれる「ベツリン酸」
ベツリン酸はナツメなどに含まれる天然性由来の成分で、抗炎症作用があるといわれています。もともとは中国などで古くから親しまれてきた果実であり「1日3粒食べれば老いない」という言い伝えもあるそうです。近年は、福井県立大学の研究グループがベツリン酸の老化細胞との関わりに関する研究を行っています。
ナツメは日本でも栽培されており、福井県の特産品としても知られています。また、水に溶けにくいので、果実の呼吸部分に残りやすいと考えられているのだとか。乾燥ナツメなど、果実そのものを食事に取り入れるとよさそうです。
寿命が気になる人にとっては有益な情報ですね。ぜひ、この機会にこれらの栄養素を取り入れてくださいね。
