羽生結弦選手が2位に終わるという予想外の展開で終了したフィギュアスケート四大陸選手権。結果も大事ではあるが、18年に迎える平昌五輪のプレ大会の意味合いも大きく、選手たちも大きな収穫があったようだ。
「羽生選手も言及していましたが、昨年12月にオープンした江陵アイスアリーナは氷の状態もよく滑りやすい、まさに理想的な会場だとおおむね好評だったようです。しかし、運営やその他の整備に関してはまだまだですね」(週刊誌記者)
かねてより、不安材料が多いと言われてきた競技場。四大陸選手権を取材した記者からも、問題点を指摘する声があがっている。
「宿泊場所が圧倒的に少なく、プレスの指定宿泊施設も分散しており、多くは車で片道40分もかかるエリアだったとか。選手の宿舎もそのあたりなので、公式練習や試合のために往復1時間半近くもかけて行き来しなければならず、負担も大きいのではないでしょうか」(前出・週刊誌記者)
四大陸選手権では選手に関連する大きなトラブルはなかったが、1月のある日は積雪が多く、宿泊地域と江陵エリアを結ぶ高速道路が大渋滞だったとも言われている。平昌五輪となれば比較にならない人出が予想され、悪天候が重なれば会場の離れたスケート競技には問題が出てくるかもしれない。
「運営面でも不評でした。通常、プレ五輪で提供されるはずのプレス対応もお粗末。圧倒的にボランティアの人数が足りず、情報も行き届いていないうえ、タクシーなどの手配も自分でしなければならず、プレスは爆発寸前でした。しかも、足りないはずのボランティアが会場に山ほどいてスケート観戦していたとか」(女性誌記者)
五輪本番では、ぜひとも選手もスタッフも頑張ってほしいものだ。
(芝公子)