フィギュアスケートの羽生結弦選手を指導するブライアン・オーサーコーチの語り書きをまとめた「チーム・ブライアン300点伝説」(講談社刊)が、世界中で注目されているという。
「講談社が『ジャパン・タイムス』で読者プレゼントを行ったところ、39の国と地域から応募があったというんです。羽生選手のファンが世界中にいることが証明されたと言えるでしょう。また、スケート関係者もハビエル・フェルナンデス選手に羽生選手と300点超えの選手2人を育てたコーチの著書ということで注目しているはずです」(スポーツライター)
本書には、性格の違う羽生選手とフェルナンデス選手、それぞれにどう指導を行ってきたか、スケートの基本であるスケーティング技術がいかに大切なのか、シーズン前にジャッジを呼んで、実際にこの演技はどう得点されるのかなどこと細かに書かれており、スケート関係者には得るところが多そうだ。しかし、フィギュアスケートとて勝敗の決まるスポーツ競技。こんなに手の内をさらしていいものなのか。
「オーサーコーチは選手1人を育成するために4年計画を立てて少しずつ導いていくから、誰でもマネできるものではないと述べています。また、一流のスタッフや環境があるからこそとも。しかし、例えばネイサン・チェン選手の進化は著しく、まだまだ未知数の若い選手もいますから、この本で明かした育成法を基に、4年以内に羽生選手やフェルナンデス選手に対抗するライバルが生まれることがあるかもしれません」(前出・スポーツライター)
スケートファンには楽しみでも、選手にとってはさらに過酷な競争が待っているかもしれない。
(芝公子)
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