グループには欠かすことのできない「リーダー」という存在。ジャニーズタレントの場合、ほとんどそれは、本人の意思ではないところで決定する。元SMAPの中居正広しかり、TOKIOの城島茂しかり。TOKIOの場合は、少年隊で活動していたころの植草克秀が勝手に決めた。アイドル雑誌のライターは言う。
「TOKIOが少年隊のバックダンサーだったころ、移動中の車内でケンカをしたんです。植草が『おまえら、何やってんだ!リーダーは誰だ?』と一喝したんですが、当時は不在。その場で、ジャンケンをさせました。勝った城島は難を逃れたと安心したんですが、植草は『勝ったからおまえ』とまさかの指名。城島は完全に貧乏クジを引いた格好です」
この“勝った者がリーダールール”は、少年隊の中で定着していた。
「嵐のリーダーを決めたのは、同じく少年隊時代の東山紀之。5人に『このなかでいちばんしっかりしてるのは?』と聞くと、4人は櫻井翔の名前を挙げた。次に個別に『誰がリーダーがいい?』と聞くと、最年長という理由で大野に票が集まった。是が非でも阻止したい大野だけが櫻井の名を挙げたんですが、最終的にはやっぱりジャンケン。幸か不幸か勝ったのは大野でした」(前出・アイドル誌ライター)
大野は学生時代から人前に出るタイプではなく、統率するのは大の苦手。人生初のリーダーは「俺、何もしないよ」の宣言どおり、統率者らしくないことだらけだ。城島、大野ともにガツガツ感がゼロ。それがもしかしたら、新しいリーダー像なのかもしれない。
(北村ともこ)