公式戦のデビューからの連勝記録は29で止まってしまったものの、仕切り直して30勝目をあげた将棋界の新星、藤井聡太四段。7月2日放送の「スポーツ酒場語り亭」(NHK)では、そんな藤井四段の天才性がスポーツ選手の天才性と合わせて語られた。
「スポーツをひたすら語り尽くすというテーマで、女装家のミッツ・マングローブが酒場のママに、関連する専門家たちが酒場の客という設定で語り合う番組ですが、スポーツ選手ではない藤井四段を取り上げたのが画期的でした。とはいえ、スポーツがテーマの番組なので、将棋の加藤一二三九段と藤井四段の師匠である杉本昌隆七段のほかに、元フィギュアスケート選手で現在はプロスケーターの本田武史、青山学院大学で長距離を指導している原晋監督も招いての番組構成でした」(総合誌記者)
スポーツ番組で将棋を語るとはなかなかに挑戦的な企画だが、番組を見たスポーツライターはこう語る。
「加藤九段は藤井四段にいちばん近い天才は将棋の羽生善治三冠で、よく研究する天才と言っていました。同じことが、フィギュアスケートの羽生結弦選手にも言えます。とにかく練習し、研究熱心な天才ですからね。本田も天性のものという意味を込めて、羽生選手は『背が高くて、細くて、でも筋肉があって、しかもしなやか、動きも早い、動ける』と、今のフィギュア選手に求められるすべてを兼ね備えているというコメントで称賛していました」
ネット上でも、羽生選手のファンが「羽生クンの話題が出た~」「天才といえば羽生クンを取り上げざるをえないでしょう」などと喜びのコメントが書き込まれていた。
どんな競技にも天才は現れ、そして天才同士、どこかに共通点があるというとなのだろう。
(伊藤その子)