いよいよ平昌五輪を迎える17年から18年のフィギュアスケートのシーズンがやってくる。今頃、世界中の選手たちが開幕に向けて練習を加速させていることだろう。
そんな選手たちの日々をイメージさせるデータがISUの選手プロフィールに書いてあるのをご存じだろうか。
「ISUの選手バイオグラフィには、登録選手たちのプロフィールとともにハイシーズン、ローシーズンの練習量が書いてあります。
それによると、羽生結弦選手は1週間に14時間。宇野昌磨選手は30時間ですから、その半分にも満たないんです。ちなみに、パトリック・チャン選手は25時間、ハビエル・フェルナンデス選手はハイシーズンが20時間、ローシーズンが22時間、ネイサン・チェン選手はハイシーズンが23時間、ローシーズンが30時間と書かれています」(スポーツライター)
血のにじむような練習をしてきたと広言する羽生選手の練習量としては、いささか少なく思えるが、これには理由があるのだ。
「これは自己申告だからでしょう。羽生選手の所属するクリケットクラブは多彩なプログラムを別々のコーチが担当して指導する形を取っています。氷上の練習だけ、リンク上での通し練習だけ、など自分にとっての“練習”の定義がほかの選手と違うのだと思います。ちなみに女子選手では練習の虫と言われる宮原知子選手はローシーズンが30時間、ハイシーズンが36時間、本田真凜選手にいたっては、どちらも60時間と書かれています。世界女王のメドベージェワは『記載なし』です」(前出・スポーツライター)
練習量だけでなく、ハイシーズンの練習を抑える選手もいれば、シーズン中に練習量を増やすという選手もいるなど、個人差を見つけるのも、ファンにとっては興味深いものなのだ。
(芝公子)