最近、異動になったというOLの花ちゃんからこんなことを聞きました。
「ずっと男性社員に囲まれてる部署で、それはそれでイヤだったんだけど、新しい部署は派閥が2つもある女の園。こっちのほうがよっぽど地獄」
女性社員が多い会社にはよくある話。たとえば、心にもないのに同意してお茶を濁す「事なかれ外交」、お昼に必ず同じメンバーで出かける「集団的自衛メシ」、お土産をもらったら1粒単位で分配する「お菓子独占禁止法」……。いずれも女の園では「厳格なルール」だ。
そこでOL200人を対象にアンケート調査。「女のルールはバカらしいか?」を問うと、意外にも61%の人が「NO」と答えた。その理由は、「ルールがあるほうがラク」「なくなったら秩序が乱れる」「会社だけ我慢すればいい話」「生まれたときから女性は女性。幼稚園の頃から派閥はあるし慣れてる」といった具合だ。
一方で「幼稚すぎてついていけない」という嘆きの声も33%あった(ちなみに6%は「どうちらでもない」と回答)。代表的な意見を以下に。
「お菓子代の積み立てとして月に500円納めているけど、いつも同じようなモノばかり。本当にお菓子代になっているかも怪しい」(23歳・製造)
「引っ越しをしたら会社の同僚を呼ばなくてはいけないという謎ルールがある。よく知らない人を呼びたくないし、よく知らない人の家に手土産もっていくのもイヤ」(30歳・医療)
「ウチの飲み会の割り勘は1円単位。自然と9円は財布に確保するクセができてしまいました」(32歳・サービス)
「同じ派閥のグループ間のメールは一字一句同じ内容でないといけない。1人だけにひと言添えるのもNG」(23歳・金融)
「ひと月に2人いると苦しい『誕生日プレゼントの交換』。しかも、先輩には1.5倍返し」(24歳・証券)
まだまだある。こんな地獄の不文律!
「人の悪口には否定も肯定もしてはいけない。中立でないと、いつのまにか自分が首謀者にされる」(29歳・公務員)
「どんなに暑くても冷房は28度以上。男性社員が勝手に下げていないかを監視している人がいる」(27歳・外資)
「誰に聞かれているかわからないので、人の名前は暗号化」(27歳・食品)
「トイレに2人で長く入っていると、悪だくみをしているとみなされる」(28歳・金融)
まさかの共謀罪適用!? こんな環境では「女に生まれてよかった!」とは言えませんね……。
(酒田美樹)