ユーミンこと、シンガー・ソングライターの松任谷由美の主演舞台「朝陽の中で微笑んで」(東京・帝国劇場)が27日、初日を迎えた。作品の注目度も高いが、度胆を抜かされるのが松任谷の太っ腹ぶりだ。
同舞台は夫の松任谷正隆が演出・脚本を担当。ユーミンの歌と演劇が融合した異色の音楽劇。2012年、14年に続く「ユーミン×帝劇」シリーズの3作目となり、今作は500年後の未来を舞台にした男女の純愛を描く。
「過去2作もハンカチやタオルが必要だったけど、今回はバスタオルものです!」と、ユーミンは泣かせる展開であることをアピール。同時に彼女はスタッフも感涙させていた。
「帝劇では舞台の初日に座長が弁当を用意する“座長弁当”というしきたりがあります。ユーミンは推定2万円という京都の老舗料亭『下鴨茶寮』の特注弁当を共演者やスタッフ分200個を差し入れました。26日夜から京都で調理し、車で8時間かけて運んだそうです。弁当の中身ですが、あわびやマツタケ、ぐじ(アカアマダイ)などの高級食材がふんだんに盛り込まれていたといいます」(芸能ジャーナリスト)
それにしても、わざわざ京都から運ぶとは…「下鴨茶寮」とはどんな店なのか?
「放送作家の小山薫堂が代表を務めています。1856年(安政3年)創業の老舗料亭ですが、先代の女将から後継者にとお願いされたそうです。歴史ある料亭ですが、小山が代表になってから改革が行われ、比較的オープンで入りやすくなりました。ランチでしたら、季節の弁当が5500円(税別)で楽しめます」(前出・芸能ジャーナリスト)
放送作家として小山が初めてちゃんと参加できた番組は、86年に放送された音楽番組「メリー・クリスマス・ショー」(日本テレビ系)。そのときユーミンもスタジオ出演していたが、約30年後、小山の経営する料亭から座長弁当を注文するとは夢にも思わなかっただろう。
(石田英明)