「第68回NHK紅白歌合戦」(NHK)へ初出場するHey!Say!JUMPだが、KinKi Kids、嵐などと同様、年末年始はドームツアーで大忙しだ。昨年の大みそかはSMAPの解散騒動で大揺れだったが、今年も3つのグループがドームクラスの会場を満員にしているのだから、ジャニーズの層の厚さを思い知らされる。では、ジャニーズタレントのライブの舞台裏とはどんなものか。エンタメ誌ライターに聞いた。
「バックダンサーは基本、東西のジャニーズJr.たち。少年隊の時代から変わらないのは、控室が大部屋ということ。衣装は先輩からのお下がりということも伝統です。例えば“菊池”と書かれたジャケットを井上くんが着ることが当たり前。Jr.のキャリアによって出番の回数は違いますが、売れっこは1日3公演、違う舞台のダブルヘッダーもザラにあります。記憶力が問われるうえ、1公演で距離にして1km以上走ることもあるため、体力がないと務まりません」
十分な下積みがあり、舞台経験が豊富で、先輩からの信用が厚いのは、いわゆる優等生Jr.。バックダンサーのエリートだ。最近では、Love-tuneの安井謙太郎、HiHi Jetの井上瑞稀らが該当する。
「フライングの際に欠かせないのがハーネスの装着。これは先輩の命を預かる大事な作業とあって、任されるのは一流Jr.だけ。同じく、ローラースケートの装着もその証。完全なる縦社会なので、先に入所すると中学生でも立派な先輩。年上が後輩ということも珍しくありません」(前出・エンタメ誌ライター)
ダンスレッスンは基本、学校が休みの土・日。しかし、ライブは平日の学校が終わってからもあるため、用意される夕食は決まってホットミールだ。冷えた弁当ではなく、温かいものを食べさせあげたいという配慮は、育ち盛りの子どもを預かる事務所の優しさだ。
SMAPもTOKIOも嵐も、誰もが通ったJr.の道。ひたむきに努力を積み重ねても、歌手デビューできるのは、ほんのひと握り。シビアな世界だからこそ、デビューできた後に経験する怒濤の毎日に耐えられるのかもしれない。
(北村ともこ)