テックビューロが運営する仮想通貨取引所「Zaif」(ザイフ)が、女優の剛力彩芽を起用したテレビCM「ビットコインするならZaif~ハピネス篇~」の放送を16日から開始した。
動画共有サービス「YouTube」で公開されたCM動画では、オリジナル曲のBGMに合わせて黒いドレス姿の剛力が多数のダンサーを引き連れて歩き、ビットコインのロゴ入りのリンゴにキスをするなど、ゴージャスなイメージ。しかし、仮想通貨に関するCMはリスクもあると週刊誌記者は懸念する。
「ビットコイン相場は各国の規制強化で昨年12月に大暴落しました。さらに1月には、タレントの出川哲朗をテレビCMに起用した仮想通貨取引所のコインチェックで、不正アクセスによって580億円分の仮想通貨NEM(ネム)が不正送金される事件も。この騒ぎにより出川のCMは放送中止。出川に罪はありませんが、ネットでは出川に誹謗中傷を浴びせるユーザーも少なくありません。ザイフは金融庁の認可業者でセキュリティ面も強いと言われているものの、仮装通貨自体にバブルなイメージがついているのでちょっと心配ですね」
仮想通貨の価格は持ち直しつつあるが、値動きによってユーザーの感情をぶつけられるCMキャラクターは大変だ。
「出川のCMでビットコインが高い時期に取引を始めたユーザーは“出川組”と言われ、今あわれみの目で見られています。同様にザイフのCMで取引を開始する人を見越し、ネットでは早くも“剛力組”と呼ばれ、その先を心配されています。仮想通貨の先行きはわかりませんが、ひとたび何らかのエラーや相場がガクンと落ち込むことがあれば、怒りの矛先がCMキャラクターに向けられかねません」(前出・週刊誌記者)
2月15日、ビットコイン価格が再び1万ドルを突破。仮装通貨は再び上昇局面にあるとの見方もあるが、値動きが激しいのが怖いところ。剛力も、市場が盛り上がれば“女神”ともてはやされるだろうが、その逆もある。出川の二の舞にならないことを祈るばかりだ。
(石田英明)