3月13日にリュック・ベッソン監督の新作映画「ヴァレリアン 千の惑星の救世主」のジャパンプレミアが開催され、ダンサーの宇宙人役で日本語吹き替えを担当したゆりやんレトリィバァも登壇。同作品に出演する人気歌手で女優のリアーナを真似た艶っぽい恰好で「調子乗っちゃって!」などの持ちネタを披露した。
ゆりやんの奇妙な格好にはベッソン監督も首をかしげ、「本物のエイリアンなのか?」と戸惑う始末。最後のフォトセッションで監督は途中退場したとの報道もあったが、これは予定通りだったという。映画ライターがささやく。
「日本では華やかな場にお笑い芸人が花を添える例は珍しくありませんが、アメリカのショービズ界ではあまりないこと。アメリカ人にとっては意味不明のボケを連発するゆりやんに、ベッソン監督が面食らったとしても不思議ではありません。ただ同じ芸人でも、これが渡辺直美だったら反応も違っていたのではないでしょうか」
ゆりやんと渡辺は二人ともわがままボディが特徴で、アメリカのショービズをコミカルに物真似するネタが得意なところも一緒だ。だが二人の間には埋めることのできない差があるという。アメリカのショービズ事情を知る芸能ライターが指摘する。
「ゆりやんは関西大学卒のインテリで、英語を織り交ぜた口真似はかなり上手。しかし動きの面では正確にトレースすることよりコミカルさばかりを重視しており、ダンスネタとしての完成度はあまり高くありません。それに対して渡辺はビヨンセの物真似でもわかるように動きのコピーは完璧で、ニューヨークに短期留学していた際にはその体型からは想像できない機敏なダンスで現地の観客を驚かせていました。つまり、渡辺の芸はワールドワイドで通用しますが、ゆりやんは日本国内限定のネタだと言えるでしょう」
ゆりやんが本当にハリウッドをリスペクトしているのであれば、過剰なボケを封印してダンスを練習したほうがいいのかもしれない。
(白根麻子)