4月10日にスタートした坂口健太郎主演ドラマ「シグナル 長期未解決事件捜査班」(フジテレビ系)。初回の平均視聴率は9.7%と、前日に放送された長澤まさみ主演“月9ドラマ”「コンフィデンスマンJP」の9.4%を僅かだが上回った。
「シグナル」は、2016年に韓国で放送された全16話からなる連続ドラマ。翌年には日本でも放送され「いくつもの謎が徐々に浮かび上がってくるそのゾクゾク感がたまらない」「過去と現在が混乱することなくむしろスピード感を作り出していて、16話じゃ物足りない」など高評価を得た。
ゆえに、韓国版のファンも日本版の作品に注目していたようだ。そのような視聴者からは「主演の坂口と韓国で主演したイ・ジェフンの雰囲気が似ている」と話題になった。また、日本版は11話ということで「韓国版を観ていないと、話の流れが分かりづらい」などの意見もあった。
韓流ドラマ誌のライターも「誘拐事件で逮捕された人は分かるのですが、それと交差して三枝健人(坂口)の兄が連行される回想シーンが出てくる、その意味が分かりにくい。また、韓国版の主人公は初めから長期未解決事件専門チームのプロファイラーと明確ですが、三枝は城西警察署地域課の警察官で独学でプロファイリングを学んだという設定です。話の流れは、韓国版と同じなので、16話を11話に縮小したことによる弊害かなと思います」。
物語は、未解決事件の真相に迫る現代の刑事と、過去にその初動捜査に当たっていた刑事が、無線機でつながり事件を解決に導くというもの。今後は、早い展開に視聴者がついていけるかどうかが鍵となるようだ。