自民党の筆頭副幹事長・小泉進次郎の“あのときの言葉”が政界のみならず、一部スポーツ界の本質を突いているとして注目を浴びている。
“あのときの言葉”というのは今年3月25日、森友学園の国有地売却疑惑と財務省文書改ざん問題について、小泉が記者からの囲み取材を受けたときに発せられた。小泉は「平成の政治史に残る大きな事件と向き合っているという認識を持っている」と話した後、「全世界の権力は絶対腐敗する。すべての権力はそうなる。だから権力側は自覚を持ち、権力の抑制という、謙虚な姿勢で臨まなければならない」と力説したのだ。
「小泉の『権力は絶対腐敗する』という言葉は、英国の歴史家・ジョン・アクトンの言葉でもあります。アクトンは専制君主の政治は腐敗しやすいと説いていました。小泉がアクトンの言葉を知っていたかどうかはわかりませんが、絶対的権力による歪みや腐敗を危惧していることは確かです」(週刊誌記者)
実は、小泉のこの言葉が最近のスポーツ界にも当てはまると、週刊誌記者は続ける。
「大相撲では春巡業で舞鶴市長が倒れ、女性看護師らが土俵で救命活動をしていたとき、春日野巡業部長は当初、その場にいなかったとウソをつきました。責任者でありながら、嘘をついて逃げようとしたのは自己保身以外、何ものでもありません。女子レスリングの伊調馨のパワハラ問題に関しても、レスリング協会は当初即座に否定しましたが、その後、第三者機関による調査で一部のパワハラ行為が認められた。大相撲にしても女子レスリングにしても、権力を持つ側の傲慢さや隠蔽体質が浮き彫りになっています。小泉の権力は腐敗する発言は政治だけではなく、一部のスポーツ界でも言えていましたね」
また「進次郎首相待望論」が高まりそうだ。
(石田英明)