俳優・長谷川博己が2020年に放送されるNHK大河ドラマ「麒麟がくる」で主人公・明智光秀を演じることが4月19日に明らかになり、注目を集めている。
「今回の長谷川の大河ドラマ主演は、2018年度下半期の朝ドラ『まんぷく』で安藤サクラ演じるヒロインの夫役にも起用されていることから、異例中の異例。朝ドラの翌年に大河ドラマに主演したのは、1986年前期『はね駒』で斉藤由貴演じるヒロインの夫役を演じ、翌年『独眼竜政宗』で大河ドラマの主役に抜擢された、あの“世界の渡辺謙”以来です」(テレビ誌記者)
“ハセヒロ”の愛称で親しまれている長谷川は、文学座出身で蜷川幸雄演出の舞台にもたびたび出演した実力派俳優。2010年には「セカンドバージン」(NHK総合)、2011年の「家政婦のミタ」(日本テレビ系)といった話題のドラマにも出演。2016年に公開された映画「シン・ゴジラ」では、日本アカデミー賞・優秀主演男優賞を受賞している。
「2016年に放送されたドラマ『夏目漱石の妻』(NHK)では気難しい夏目漱石を好演して局内でも高い評価を得ていました。2020年の大河ドラマは、その時、脚本を担当した池端俊策氏が手掛けることになったことから、白羽の矢が立ったようです。長谷川は今年で41歳。遅咲きとはいえ、国民的な俳優として一気にブレイクしそうですね」(前出・テレビ誌記者)
大河ドラマ「麒麟がくる」では、戦国武将の明智光秀が大河史上初めて主人公に選ばれたことでも話題を呼んでいる。
「光秀は、主君の織田信長を裏切った“逆賊”のイメージが強く、大河ドラマ史上最高視聴率を記録した『独眼竜政宗』を手掛けた脚本家ジェームス三木も、企画の段階で断念した経緯があります。そういった意味では画期的。“大河新時代”と銘打って、今までにない作品を目指す意欲が感じられますね」(スポーツ紙デスク)
明智光秀は、「パズル&ドラゴンズ」や「戦国BASARA」といったスマホゲームの中でも、歴女や若者達からの支持が高く、以前とはイメージが大きく変わりつつある。今回、明智光秀が大河に決まると、4月18日のツイッター利用者のトレンドランキングではなんと1位に躍り出た。
果たして、トレンドランキング並みの快進撃となるか。楽しみにしたい。
(窪田史朗)