錦織圭のランキング再浮上に立ち塞がる「旧ソ連の波」

 男子テニス・バルセロナオープンのシングルス2回戦で、錦織圭が第2セット途中で棄権した(4月25日)。錦織は「ウォーミングアップの時から3カ所くらい痛く、(体が)動かなかった」とこぼした。

 錦織はその前週、モンテカルロで行われたマスターズ大会で「1大会で6試合」を戦っている。そのうちの4試合がフルセットとなり、22日の決勝戦から中2日で今大会の初戦を迎えていた。途中棄権も致し方ない状況だったが、大会関係者は「世代交代の波」を感じたという。

「錦織の世界ランキングは22位。右手首の故障もあってランクダウンしてしまいましたが、ランキング上位には20代前半の選手が多いんです」(専門誌記者)

 錦織はまだ28歳。だが、テニス界は10代や20代前半選手の躍進が目立っている。しかも、若い選手には「ある傾向」が見られるという。

「クロアチアのボルナ・チョリッチ、18歳のデニス・シャポバロフ(カナダ)、ズベレフ(ドイツ)、ルブレフ(ロシア)、チチパス(ギリシャ)らは、いずれも母親が旧ソビエトの選手でした。旧ソ連にルーツを持つ若手の台頭は昨夏ごろから話題に上っていました」(前出・専門誌記者)

 当事者たちは「関係ない」と一蹴するが、彼らの幼少期にテニスを教えたのは母親だ。その母親たちは1980年代の「勝つことへの執念」も組み込まれた教育プログラムでテニスを学んできた。それらは「ソビエトユニオン式ドリル」とも呼ばれており、相手の弱点を徹底的に突いてくるもの。この勝負に徹するテニススタイルは、エリートアカデミーで育った錦織とは全く異なる。

 棄権後、錦織は「また頑張る」と語っていたが、彼らに打ち勝たなければランキング浮上は果たせない。

(飯山満)

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