6月1日放送の情報番組「羽鳥慎一モーニングショー」(テレビ朝日系)に元プロ野球選手でタレントの長嶋一茂が出演。漢字にまつわるうんちくを披露し、ネットで大絶賛されたが、残念なオチがあった。
番組では、埼玉県・秩父市の三峯神社の渋滞問題を特集。三峯神社は、毎月1日限定で「白い氣守(きまもり)」を参拝者に頒布していた。しかしマイカーで訪れる参拝者が殺到し、最長約25キロの渋滞が発生するなど、地元住民や運送会社から苦情が殺到。この事態を受けて今年6月から「白い氣守」の頒布の休止を決定したそうだ。
交通渋滞に関する議論が続くなか、長嶋は「僕、そこの(白い)氣守、ぜひ、ひと言だけ言いたいんだけども」と切り出し、「白い氣守」の「氣」の字に関して語り出した。「(氣という字は)真ん中が米偏なわけですよ。今の“気”はシメ偏になるわけね。戦後、GHQの政策で日本の武士道を衰退させるために米偏だった“氣”をシメ偏にして“気”が分散しないようにした。本当の“氣”はこの米偏であることをお伝えしたかったです。以上です」と熱弁を振るった。
簡単にまとめると、長嶋の主張はこうだ。本来「氣」という漢字は「氣」が広がっていくというプラスの意味があった。おそらく「氣」に使われる「米」という字が末広がりで八方に広がると解釈したのだろう。しかしGHQの政策により「気」という漢字になった。「米」から「〆る」となり、気の力が抑え込まれてしまったと言いたかったようだ。
MCのフリーアナウンサーの羽鳥は「ヘェ~。いいこと知っているじゃないですか!」と長嶋を称え、ネットでも「長嶋一茂、朝からいいこと言うな」「久しぶりにまともなことを言った」など大絶賛されたのだ。
しかしうんちくの真偽はともかく、長嶋は残念な言い間違えをしてしまった。
「ネットでも指摘されていましたが“氣”や“気”の部首は“气”(きがまえ)であり、米偏やシメ偏というものではありません」(週刊誌記者)
番組のエンディングでも長嶋の言い間違えを訂正していたが、残念な結末となってしまった。
(石田英明)