不祥事の相次ぐジャニーズ事務所が、所属タレント全員強制参加の“コンプライアンス講習”を実施していることが6月19日に報じられた。だが、ネット上では「講習を受けるべきは上層部」とのブーイングが相次ぐ事態となっている。
4月に発生した元TOKIO山口達也による女子高生への強制わいせつ容疑に始まり、その後も立て続けにNEWSのメンバーらの未成年者とのパーティー騒動が明るみになるなど、ジャニーズ帝国の根幹を揺るがしかねない緊急事態に直面する同事務所だが、いよいよ所属タレント全員に向けて“道徳の授業”を敢行。複数回に及ぶ講習がすでに事務所内で実施され、今後も引き続き行われることになる模様だ。
「ジャニーズと同じく芸能界の一大派閥である吉本興業は、暴力団関係者との密な交際を理由に引退を余儀なくされた島田紳助氏の件を踏まえ、もう何年も前から所属タレントへのコンプライアンス講習を実施してきた経緯があります。そう考えると、今回のジャニーズの対応は遅きに失したといった感もありますが、“問題はそこではない”という声も。『揉み消しを図る事務所の方が、講習受けた方が良いんじゃ? 経営者としてあまりにお粗末』『ジャニーズの子達が講習受けるのは当然だけど、経営してる大人達(特に上層部)も受けるべきだよね』『社員、経営陣が受けるべき』との声がネット上で飛び交い、タレントへの注意喚起だけでは根本的な解決にはならないと思われているようですね」(芸能記者)
ジャニーズ事務所をめぐっては、所属タレントの負のイメージに繋がりかねない報道の規制や呼称の強制などで圧力をかけているのではないか、との疑念がかねてより蔓延しており、ファンからは“諸悪の根源”は同事務所の上層部だとする指摘が続出している。
いま、最も講習を受けるべきであろうNEWSの手越祐也はW杯リポーターとしてロシアにいるわけだが、個人が発信できるSNS時代において、あらゆる面での透明性と法令遵守が求められることになりそうだ。
(木村慎吾)