音楽活動休止中のTOKIOに「ダンス路線でデビュー」の危機があった

 山口達也の芸能界引退によって、4人体制になったTOKIO。CMやテレビのバラエティ番組は4人で必死にこなしているが、ベーシストの山口が抜けたことによって音楽活動は無期休業のまま。再開のメドは立っていない。

 メンバーの国分太一が司会を務めたテレビ東京の夏の大型生放送「テレ東音楽祭2018」(6月27日放送)も、トリを飾ったのは過去4回の実績あるTOKIOではなく、後輩のV6だった。

 TOKIOはデビューから一貫して、バンドスタイルを貫いている。メインボーカル兼ギターの長瀬智也は、作詞・作曲・編曲も担っており、全員が楽器演奏者だ。ところがデビュー前は、ダンスグループとして売り出される予定だったという。

「事務所命令でまずは5人で体操教室に通わされています。最年長の城島茂はバク宙を何度もやらされ、ちゃんとマスターしたそうですから、運動神経が良かったのでしょう。松岡昌宏は、壁を使って後転するカベ宙ができたそう。ジャニーズではおなじみのロングバク宙もできたそうです」(アイドル誌記者)

 ダンスを練習する日々のなかでも、城島はギターの練習を欠かさなかった。それに賛同したのは山口達也。しかし、国分と松岡はダンス派。TOKIOの中で意見が分かれた。そんなとき、小学生だった長瀬が参入。楽器は未経験だったため、ひとまずタンバリンでお茶を濁した。

「5人は光GENJIのバックバンドを務めていました。そのステージで長瀬は、タンバリンを床に置いておき、下手から上手にバク転で移動。上手に置いていたタンバリンを手にして再び演奏に参加するという、謎のパフォーマンスをしています」(前出・アイドル誌記者)

 ジャニーズでダンスといえば、現在はA.B.C-Zが群を抜いている。しかし、およそ30年前、SMAPの後を継ぐグループとしてTOKIOが内定した時代がわずかにあった。もしあの時、TOKIOが“歌って踊る路線”を選択していたら、ジャニーズの歴史は変わっていたかもしれない。

(北村ともこ)

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