2018‐19シーズンのフィギュアスケートで、GPシリーズより格下のチャレンジシリーズ「オータムクラシック」がカナダで開催され、日本の羽生結弦選手が出場。見事に優勝を飾った。五輪2連覇後、初の公式戦出場。また、故障していた右足首の回復具合も気になるなか、SPは順調な仕上がりながら、フリーでは4回転サルコーで転倒。4回転トゥループとトリプルアクセルの連続技で失敗するなど、やや精彩に欠ける演技に。本人も不満な様子で、改めて闘志に火が点いたようだ。
そんな羽生ファンの気持ちを逆なでするような報道が、韓国で見られたという。
「羽生選手はSPで1位を取り、総合得点では余裕の優勝でしたが、FSではジャンプの失敗などが祟って2位でした。そのFSの得点で1位だったのが、総合2位となった韓国のチャ・ジュンファン選手でした。彼と羽生選手との総得点の差は3.87。これに韓国のマスコミが『五輪2連覇の羽生選手に勝った』『キム・ヨナの男版』と大騒ぎしているんです。これは仕方ないことでしょうね。韓国はキム・ヨナ選手以来、フィギュアスケートの有力選手が出ていないんです。男子選手にいたっては、これまでメダルどころかSPでの基準点を満たせずFSを滑れないことがざらだったほど、強い選手がいなかったんです。自国開催にも関わらず平昌五輪でもメダルとは縁遠い状態でしたから、チャ・ジュンファン選手に賭ける思いはまた格別でしょう」(スポーツライター)
羽生選手にとっては、あくまで初戦の足慣らし。GPシリーズまでには確実にレベルを数段上げてくるに違いない。五輪2連覇を舐めてもらっては困るというのが、羽生ファンの思いなのだろう。
(芝公子)