日本とフランスの共同製作アニメーション映画「ムタフカズ -MUTAFUKAZ-」で主人公の声優を担当しているタレントの草なぎ剛が映画情報メディア「シネマトゥデイ」の取材に応じ、SMAP脱退後の独立による変化などについて語った。
同じく元SMAPの香取慎吾、稲垣吾郎と共に新プロダクション「CULEN」へと加入し、これまでのような地上波テレビでの活動からは一歩距離を置くと、YouTubeやAbemaTV、さらにはツイッターアカウントの開設など、様々な媒体を駆使してファンと交流できる自身のフィールドを構築してきた。
とりわけファンからの生の声を汲み取ることのできるSNSの開始は草なぎにとっては新鮮だったようで、「本当に新しい世界に入り込んだなっていう感じがしました。ツイッターやYouTubeなどは新しい気づきが多かった」と述べると、“ドライで乾いた世界”という当初のイメージを覆すほどに、「基本的にはすごく温かくて、血が通っているという印象を受けました」と、SNSを1年間利用した上での感想を語った。
「長い間SMAPの一員として国民的アイドルという役割を担ってきた草なぎは、常に周囲を関係者に囲まれ、一般社会とは隔離されたような浮世離れした世界で戦ってきた為に、SMAPというグループや“草なぎ剛”という名前にどれだけの影響力やブランド力があるのかをなかなか肌で感じ取ることができていなかったのかもしれません。本人も『(SNSに)写真を載せたりすると、すぐに(ファンから)反響があるのは不思議な感覚』と語っているように、自身のとてつもなく大きな影響力をSNSの利用によって初めて直に感じたのでしょう。デビューからは30年以上が経過していますが、イエスマンばかりのテレビ関係者に囲まれながら生きてきた為に、“本当の世間の声”を知る術が無かったとも考えられますからね」(テレビ誌ライター)
草なぎいわく、「今だに心無いコメントを送ってくる人もたくさんいます」とのことだが、一般人やファンから苦言をストレートに浴びせられるということも、彼にとっては新鮮な体験となっているはず。“新しい地図”を広げ、生き生きとした柔らかい表情が垣間見られる機会の増えた草なぎ剛による今後のさらなる活躍を期待したいところだ。
(木村慎吾/写真:パシャ)