10月17日、さいたまスーパーアリーナで夕方5時開演予定だった「沢田研二70YEARS LIVE『OLD GUYS ROCK』」が開演予定時刻の1時間前になってドタキャンとなった騒動が尾を引いている。
神奈川県からコンサートを見に来たファンによると、午後4時過ぎにスピーカーを手にしたスタッフから、突然「コンサート中止」のアナウンスがあったという。それとほぼ同時に、入場口のドアに手書きの貼り紙が出現。「本日の公演は、契約上の問題が発生した為、中止とさせていただきます。ご来場いただきましたお客様におきましてはご迷惑を掛け致しまして大変申し訳ございませんでした」とあり、すでに来場していた数百人のファンがスタッフを取り囲んで問い詰める一幕もあったそうだ。
「開演直前にコンサートが中止になる理由は主に3つあり、1つは出演者の体調不良。もう一つは主催者側に警備などの契約違反があった。そして、観客動員についての約束が守られなかったか、のいずれかです。沢田は2004年10月にも水戸市で開催予定だったコンサートを開演直前に中止したことがある。この時は1764人を収容できるホールに対し700人ほどしか集客が見込めず、主催者側がドタキャン。そのためファンの間では『またか』『水戸の二の舞』といった声があがっていました」(音楽誌ライター)
この騒動を受け沢田は翌18日に記者会見。中止の理由を「観客動員に関する契約上の問題」と明かしてファンに謝罪した上で、「9000人と聞いていたのに7000人だった」「客席が潰されているブロックが目立った」「スカスカの状態でやるのは酷。ライブをやるのならいっぱいにしてほしい。無理なら断ってくれといつも言っている。僕にも意地がある」などと釈明した。
沢田は7月6日の日本武道館公演を皮切りに、来年1月21日の同所公演まで全国66公演ツアーの真っ最中。ドタキャン分については、振り替え公演も検討しているという。17日、すでに会場に来ていたファンたちが「ジュリーの体調不良ではないことがわかってよかった」と言いながらも、肩を落として帰る姿が切なかった。