「アフタヌーンティー」といえば、イギリス発祥の喫茶習慣で、上流階級の社交の場としても知られています。そのため、本来はさまざまなマナーがあるようですが、現在では誰もが気楽に楽しめるものとして定着しているといってもよいでしょう。でも、ホテルのティールームなどで、少し気どった3段のティースタンドでいただくときには、やはりきちんとしたマナーがあるのだそうです。
このアフタヌーンティーセット、上からケーキなどのスイーツ、スコーン、サンドイッチのプレートが並んだものです。いざ目の前にすると、「どうやって食べればいいの?」「食べる順番は?」と不安になることもあるかもしれません。そこで、正式なアフタヌーンティーの食べ方を紹介していきましょう。
マナーコンサルタントの西出ひろ子さんの著書「知っておきたいマナーの基本」(マイナビ出版刊)によると、アフタヌーンティーセットは、下から食べるものなんだとか。そして、サンドイッチは手づかみで食べるのが通常だそうですが、ナイフとフォークで食べてもいいそうです。また、スコーンは水平に割って食べ、さらにケーキはナイフとフォークで食べます。ちなみに、スコーンにはジャムとクリームを塗る順番があるそうで、それが次の2つです。
■コーンウォール式
ジャムを塗った後にクリームを塗る
■デボン式
クリームを塗った後にジャムを塗る
一般的には、どちらでもお好みでいいそうですが、クリームをたっぷり塗ることのできるデボン式のほうが人気という説も。一度、両方試してみるとよさそうですね。
これで最低限のマナーは覚えましたね? ならばぜひ、セレブマダムのように、優雅な午後のひとときを「アフタヌーンティー」で過ごしてみてはいかがでしょうか。