大人になってからではもう遅い!?子どもの「判断力」はどう育む?

 夕食のメニューさえ「何でもいい」と自分で決められない。いつも言われるがまま、自分で考えずに周りの意見に流されて行動している我が子をみると、「自分の人生を楽しんでいるのかしら?」「いつ自分の意見を言えるようになるのよ…」「将来どんな大人になるの?」と、心配になってしまいますよね。

 大人になって社会に出てからのことを考えると、「判断力」は非常に重要です。これからの時代、言われたことをこなすだけの“作業”は仕事になりません。それらは、高性能の機械に奪われてしまうでしょう。すると、機械に何をさせ、どんな価値を生み出すかを“考え、決める”ことが、私たちの仕事の大きな割合を占めることになりそうです(もちろん、手作りにこだわる場合など、例外もありますが)。

 大きな価値を生み出すには、一人だけでは思いつけないことや、時間や力が足りないことが往々にしてあります。そのため、思考力や創造性に加えて、協調性や時にリーダーシップ、何を選びどう実行するかを「判断する力」が重要になります。ここを間違うと、多くの人の信頼を失ったり、仕事自体失敗してしまうことになりかねません。

「私が判断するのは怖いです。上の人にお願いしたい」。これでは、仕事を任せてもらえなくなる時代がやってくるかもしれないのです。静かに、活躍せずに、とにかく言われたことだけをこなして最低限のお給料をもらいたい、というニーズに応える場は、とても少なくなっていくと思います(すでにそうなってきていますね)。

 判断は責任を伴うため、容易ではありませんし勇気が必要なこと。だからこそ、失敗が許される子ども時代に思いっきり経験させたいのです。自分はどうしたいのか、それはなぜか、そのためにどう行動したいのか、これらをしっかり説明できる力を鍛えたいものです。

 そういった力は、家族以外の人や、大人と触れ合うなかで鍛えていくことが一番。甘えられるお母さんには、どうしても「決めて!」と楽な方に逃げたくなるものです。皆で作戦をたて、周りを見ながら自分がどう動くかの判断を繰り返すスポーツをさせることも有効ですし、複数人で問題を解決するイベントなどに参加させるのもいいですね。

 ご家庭では、「●曜日はお父さんが食べたい夕食メニューを決める、●曜日はお母さん、●曜日は○○ちゃんね」などと、決定の役割を「ルール」化してしまうことをオススメします。

 塾講師をしている私も、全てを渡してしまうのではなく子どもたち自身に考えさせ、主体的に学ばせる役割があると思って子どもたちの前に立っています。ご家庭で、学校で、習い事で、それぞれの持ち味を生かして子どもたちの力を伸ばしていきましょう。

(Nao Kiyota)

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