「結婚式は花嫁の憧れ。プロポーズは一生に一度の思い出となるように演出して、結婚式を挙げられるようにまずは資金を確保しないと……」と思っている男性陣、多いのではないでしょうか。でも実は、結婚式や披露宴を行わない“ナシ婚”が増えている実態もあるようです。
結婚相談所・結婚情報サービスのパートナーエージェントが、20~39歳の男女1,875人を対象に行った「『ナシ婚』に関するアンケート調査」で、「披露宴を行わない“ナシ婚”カップルが増えていることについてどう思いますか?」と尋ねた結果、「式または披露宴をした方がいいと思う」(26.8%)を、「しなくてもいいと思う」(33.0%)が上回ったそうです。
一方で、「“自分自身”は式や披露宴をしたいか」の問いには、「式も披露宴もしたいと思わない」(21.7%)を「式または披露宴をしたい」(46.6%)が24.9ポイントも上回る結果に。半数近くが結婚式や披露宴をしたいと思っている一方で、やりたくない、やらなくてもいいと思っている人が20~30%いることが判明しました。
さらに、「式も披露宴もしたいと思わない」と回答した男女に、「『やりたくない』とは思っていても、実際には式や披露宴を行うと思いますか?」と尋ねた結果、「式も披露宴も行わないと思う」と答えた男性は30.6%、女性は48.9%でした。行わないと思う理由を探るため、「式や披露宴を行ううえであまり好ましくないと思うこと、必要ないと思うこと」を聞くと、「費用がかかり過ぎること」(70.8%)が最多の意見。これに「準備に時間や労力がかかること」(49.0%)が続きました。
式や披露宴をしたいと思わない理由としては、「そのお金を別のことに使いたい」(53.1%)「魅力を感じない」(52.2%)などの意見があったようです。これらの調査をみると、式や披露宴に感じる魅力や価値が、費用や労力などを考慮してでも行いたいと思えるほど高くない実態が明らかなようですね。
どうやら、現代女性は必ずしも「結婚したら必ず式や披露宴をしたい!」と思っているとは限らない様子。家庭を築く前提で大切なパートナーと話し合う際、「どうせ式や披露宴をやりたいんでしょ」という意識で臨むと温度差を感じる場合がありそうです。人生の晴れ舞台については、経済情報や2人のライフスタイルを考慮しながら、相手の意向を受け止める姿勢が求められているようです。
(Nao Kiyota)