Kis-My-Ft2がデビュー8年にしてようやく、ゴールデンタイムに初進出だ。現在、火曜日深夜に放送しているレギュラー番組の「10万円でできるかな」(テレビ朝日系)が、4月から月曜日の夜8時に移動する。相棒は、目下、好感度ナンバー1のお笑いコンビ・サンドウィッチマン。
キスマイはデビューの翌年である2012年、テレ朝で初の冠レギュラー番組をスタートさせた。以降、何度もリニューアルを重ねて生き延びてきた。ゆえに今回のゴールデンは、満を持した初進出という見方がファンの間で強い。そして、そんな7人を“一流のバラエティタレント”に育て上げたのは「よゐこ・濱口優」なのだという。
「講師という立場の濱口が、新人のキスマイにバラエティを叩きこんだ『濱キス』が始まった当初は“史上初のバラエティースクール”というコンセプトでした。その後、“濱口+キスマイ”だった構図は“キスマイ+濱口”に変化。成長と共に番組内ポジションが逆転したことを意味し、タイトルは“キス濱”でシリーズ化され、14年9月まで続きました。後に、濱口は番組を卒業しています」(アイドル誌ライター)
濱口が番組を去ったあとも、キスマイは師匠である濱口をリスペクトし続けていた。今回のゴールデン初進出を北山宏光は真っ先に濱口に知らせ、お礼を述べているという。また、濱口の代表作である「いきなり!黄金伝説。」(テレビ朝日系)の名企画“1カ月1万円生活”と“無人島0円生活”に、ジャニーズで唯一挑戦した玉森裕太は、濱口と公私にわたって仲がいい。
「その玉森の親友でもある宮田俊哉にいたっては、“濱口メソッド”が体に叩きこまれています。後輩のKing&Prince・高橋海人と神宮寺勇太とロケで一緒になったとき、『カメラが5台あったら全部に“おはようございます!”と顔をアップにしていけ』と教えたそうですが、それは濱口から教わったこと。ほかにも、『リアクションはカメラが撮りやすいように、向きを意識しろ』とも教えたそうです」(前出・アイドル誌ライター)
長時間ロケで意識しなければならないのは、定点カメラだ。天井に装着している場合もあるため、その角度を意識したリアクションを心がけるということも、キスマイは濱口から教わっている。また、調理シーンで前のめりになると、カメラには頭部しか映らないため注意しろとも言われたそうだ。
濱口から継承されたバラエティのイロハ。それは今、キスマイからキンプリに脈々と伝承されているのだ。
(北村ともこ)