およそ1年で68位から世界ランキングトップに駆け上がったテニスの大坂なおみ選手。2月20日、その類いまれな快挙にスポーツ界のアカデミー賞とも言われる「ローレウス世界スポーツ賞」のブレークスルー賞が授与された。
「日本ではあまり馴染みのない賞ですが、2000年の第1回から数えて、今年で19回目になります。世界70カ国1000以上のメディアやスポーツジャーナリストの投票でノミネートされ、11の部門で表彰されますが、年間賞としては、年間最優秀男子選手、年間最優秀女子選手、年間最優秀チーム、年間最優秀復帰選手、年間最優秀障害者選手、年間最優秀Xスポーツ選手、スピリット・オブ・スポーツ賞、大坂選手が受賞した年間最優秀成長選手(ブレークスルー賞)の7つの部門があります」(スポーツライター)
これまでに日本人の受賞者がいないことから、あまり知られていないが、実は今年のこの賞には大坂選手以外にも日本人で注目を集めた選手がいたのだという。
「フィギュアスケートの羽生結弦選手です。タイガー・ウッズが受賞した年間最優秀復帰選手にノミネートされていました。ローレウス財団の公式ツイッターでは、ノミネートに感謝する羽生選手の動画もアップされていたんです。ノミネートということでは、過去にも柔道の野村忠宏が同じ年間最優秀復帰選手賞(2005年)にノミネートされていますし、車いすテニスの国枝慎吾選手や上地結衣選手が年間最優秀障害者選手(2010年・2018年)に、澤穂希さんが年間最優秀女子選手に、なでしこジャパンが年間最優秀チームに(2012年)ノミネートされています。しかし今回、羽生選手によってフィギュアスケートから初めてノミネートされたんです」(前出・スポーツライター)
世界最高得点、五輪2連覇など、世界初の偉業を数々成し遂げて来た羽生選手。きっと次には、世界初のフィギュアスケートでの受賞を成し遂げてくれるに違いない。これからは、毎年のローレウス賞受賞者も要チェックだ。
(芝公子)