嵐・大野智、いまも変わらない人一倍“束縛を嫌った”少年時代の逸話

 ジャニーズ事務所に入所して四半世紀。嵐の大野智は、13歳からアイドル道を疾走してきた。20年の大みそかをもって、芸能活動はいったん休止。その理由は「自由になりたい」というシンプルなものだが、そもそも大野は拘束を嫌う傾向が人一倍強い。そのルーツは幼少期にあると言われている。

「お姉さんがいる4人家族ですが、とかく大野少年は自由すぎて、手のかかる子どもだったようで、いつもケガが絶えなかったとか。ファンの間で有名なのは、夕食時の逆立ち事件。ごはんやおみそ汁が置かれているテーブルの上でなぜか逆立ちを始め、豪快にガッシャーンと倒れました。夕食を台なしにしたため、親から3,000円を渡されて『出てけ!』と怒鳴られたエピソードは語り草となっています」(アイドル誌ライター)

 5才のときには、父が漕ぐ自転車の後ろに乗せられたまま、うたた寝。それまでにもしょっちゅう寝ていたので、父から「智、寝るなよ。ちゃんと足を広げておけよ!」とクギを刺されていたにもかかわらず、眠ってしまった。次の瞬間、後輪に足を巻き込まれ、15針も縫う大ケガを負った。

「本人の言葉を借りれば、『やるなと言われたらやりたくなる』らしい(笑)。お母さんから、『缶詰のフタは危ないから触っちゃダメ』と注意されていたにもかかわらず、開け口のギザギザしたほうをギュッと握ってしまったこともあったそう。5針も縫っています」(前出・アイドル誌ライター)

 小学生のときは、友だちが投げた黒板消しがおでこに当たり、縫っている。中学校に進学後は、朝礼で貧血を起こしてしまい、直立不動のまま顔面から倒れた。アゴから鮮血が吹き出す大ケガを負っている。

 痛さに強いのかケガに慣れてしまったのか、大野少年が「痛い」と口にすることはあまりなかったとか。いつも同じ病院に運ばれていたため、担当医と顔なじみ。「この子は待たせても大丈夫だから」と、ついに冷遇されるに至ったという。

 そんな我慢強いはずの大野が感じた嵐としての限界。今回の英断が、いかに意を決したものかがうかがい知れる幼少期のエピソードだ。

(北村ともこ)

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