ハローキティの「ハリウッド化」にファンが大警戒する理由

 ハローキティがついにハリウッド進出!

 大手映画スタジオのワーナーブラザースが3月5日、ハローキティの版権元であるサンリオと映画化に関して合意したと発表した。映画化はワーナー傘下のニュー・ライン・シネマとフリン・ピクチャーにて進められる。その映画化について、映画ライターが指摘する。

「海外での映画化こそ初めてですが、日本国内では何度もアニメ映画やテレビアニメが制作されていますし、アメリカでも87年に『Hello Kitty’s Furry Tale Theater』という全26話のアニメが三大ネットワークのCBS系で放送されていました。アメリカの現地メディアには『キティには口がない』と説明する記事も見受けられますが、アニメ版では日米双方でちゃんと口があり、セリフもしゃべっています。それゆえ映像化そのものにニュース性はなく、やはり“ハリウッド進出”が最大のエポックと言えるでしょう」

 74年に生まれたハローキティは今年が45年目。早い時期から海外にも進出しており、現在は閉店しているが米ニューヨークのタイムズスクウェアにもサンリオショップを構えるなど、欧米での人気も高い。それゆえ今回のハリウッド進出には期待も高まるが、日本の“キティラー”(キティのマニア)たちからは警戒の声があがっているという。映画ライターが続ける。

「日本のキャラクターがハリウッド進出したケースでは大失敗に終わった例が珍しくありません。ゴジラが人間の敵として描かれた98年の映画『GODZILLA』はまだマシなほうで、史上最悪とまで酷評された09年の実写映画『DRAGONBALL EVOLUTION』は、ドラゴンボールのファンからは“なかったもの”とされています。SFマンガの『攻殻機動隊』を原作にした17年の実写映画『ゴースト・イン・ザ・シェル』では、原作では日本人の主人公をスカーレット・ヨハンソンを演じたことが酷評され、ビジネス面でも1億1000万ドルの制作費に対して世界興行収入が1億6900万ドルに留まるなど失敗。この調子でハローキティが実写化されようものなら、もはやキティラーからは『こんなのはキティじゃない!』と断罪されるのも確実でしょう」

 なにかと酷評されるキャラクターものの映画化だが、昨年にはくまのプーさんを実写化した「プーと大人になった僕」が公開され、アメリカでは週末興行収入ランキングで初登場2位を記録。日本でも年間興行収入ランキングで洋画部門の12位に入る健闘を見せた。果たしてハローキティのハリウッド映画化は成功するのだろうか。

(白根麻子)

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