「行列のできる法律相談所」(日本テレビ系)のレギュラーとして知られる大渕愛子弁護士が、3月で1歳になる長男を保育園に入れようとしたものの、自治体での説明を聞いてあきらめたことを明らかにした。いわゆる待機児童問題が直撃したわけだが、弁護士すら保育園事情に困る現状を女性誌のライターが解説する。
「勘違いされがちですが、弁護士などの収入が多い人でも子供を保育園に入れることは可能です。ただ自治体の審査では切迫度の高い家庭が優先されるので、弁護士の家庭は後回しになりがち。しかも保育園の入園認定は毎年ごとに行われるので、いま保育園に通っていても来年は出されてしまうことさえあります。実例として、翌年の入園認定が厳しいとわかったことから実家のある隣の県に引っ越した弁護士家庭もあるほどです」
子供の保育事情に関しては、子供のいない人にはピンと来ない部分も少なくない。大渕弁護士のケースにしても、保育園がダメなら幼稚園に入れればいいのにという声もあるようだ。そんな勘違いについて前出の女性誌ライターが指摘する。
「幼稚園では14時くらいまでしか預かってくれないことを知らない人が多いんですね。そのため共働きの家庭では、お迎えに行ってくれる人がいない限り幼稚園は利用できません。祖父母との同居だったり、ベビーシッターを雇っている家庭もありますが、幼稚園ママのほとんどは専業主婦。平日の午後に公園で遊んでいる母子がいたら、幼稚園児の可能性が高いですね」
芸能人のなかには地方から親を呼び寄せ、生活の面倒を見る代わりに子供の世話をしてもらうケースも。だが子供がすっかり祖父母に懐いてしまい、親として寂しい気持ちを味わうこともあるという。裕福な家庭にもそれなりの苦悩があるようだが、それでも庶民にとってはなんとも羨ましい話だろう。
(白根麻子)