みなさんは、冷蔵庫の中に何がどこにどれくらい入っているか、すべて把握できていますか? そうでないなら、もしかしたら庫内がごちゃごちゃで片付いていないことに、プチストレスを感じているかもしれません。心理学研究社・臨床心理士・心理マネジメント評論家で神奈川大学教授の杉山崇さんによると、実はその些細な「冷蔵庫ストレス」が、なんと最終的には夫婦の離婚につながる可能性もあるのだとか。
AQUAが実施した冷蔵庫ストレスに関するアンケート調査では、冷蔵庫の中がきれいに片付いていて中に何が入っているかを把握している人は、そうでない人に比べて、日々の生活の中でより高い精神的・身体的充実度を実感していることが分かったそうです。これに対し、杉山さんは「人にはもともと身の回りのことを管理、把握したいという“管理欲求”が存在し、自分の想定の範囲外のことが起こると、不安になったりイライラしたりしてストレスに繋がります。ストレスが高じると、日々の精神的・身体的な充実度を低下させる要因になりうるといえ、身体的にも免疫機能が低下するともいわれています」と、ストレスを放置すると思いのほか悪い結果につながると話します。
また、驚くべきことに「米国では、パートナーとのストレスが蓄積することにより、離別率が上がったり、通院する比率が高まるという研究結果も出ている」とのこと。そうならないためにも、「些細なデイリーストレスを減らすだけで、日々の精神的・身体的な充実度の減退を防ぐことが期待できます。毎日接触する冷蔵庫の使い勝手を改善することも、非常に価値のあることです」と杉山さん。
具体的には、「便利な100均収納グッズで中身をきれいに整理する」「薄型で全段LED照明がついている冷蔵庫を選び、奥に何が入っているか一目で見渡せるようにする」といった、ちょっとしたストレス軽減策が挙げられます。こんなことでも、実は夫婦円満の鍵となるのかもしれないですね。
冷蔵庫以外では、「換気扇の油汚れやお風呂の水アカが気になっているけれど、掃除が億劫で放置している」などでもストレスになることがあるようです。ほんの些細なことですが、チリも積もれば恐ろしい結果になることもあるので、早急に何らかの手を打つべきかもしれませんね。