ジャニーズ事務所が7月17日、“ご報告”と題した声明文を発表し、元所属タレントを起用しないようテレビ局へ圧力をかけたのではないかとする疑惑を否定している。
複数メディアによって報じられたのは、2016年末に解散したSMAPの元メンバーである香取慎吾や草なぎ剛、稲垣吾郎らをテレビ出演させないよう、ジャニーズ事務所側が民放各局へ働きかけた疑いがあり、これが独占禁止法に繋がるとして公正取引委員会から同事務所への注意があったというもの。
しかし、ジャニーズ側は「2019年7月17日報道に対するご報告」と銘打った文面の中で、テレビ局へ圧力をかけた事実が存在しないことや、公正取引委員会からの行政処分や警告も受けていないとの旨を主張すると、「とはいえ、このような当局の調査を受けたことは重く受け止め、今後は誤解を受けないように留意したいと思います」とも綴り、何らかの調査や聞き取りがあったことは認めている。
「ジャニーズ側が“圧力などかけていない”と反論するのは当然でしょうが、現実問題として、20年以上もテレビの世界から引っ張りだこだった香取慎吾や草なぎ剛が、ジャニーズを退所した瞬間に地上波放送から“消えて”しまったことは誰もが知るところです。そこには見えない忖度のパワーがあったとも考えられますが、ネットではジャニーズ側に過剰な配慮を見せたテレビ局にも責任があるとの指摘があり、『テレビ局側が忖度しないと、テレビのジャニーズまみれはありえない』『テレビをつまらなくしている原因をテレビ関係者はよく視聴者のせいにしてるけど、自分たちにも原因があるんじゃないの』という反応も見受けられます。ジャニーズ側が“圧力など無い”と断言した以上、どこかの局が積極的に元SMAPの3人を起用してくれれば盛り上がるのでしょうが…」(テレビ誌ライター)
ジャニーズ事務所にしろ、民放各局にしろ、今後は視聴者の納得するクリーンな運営やキャスティングが求められるのかもしれない。
(木村慎吾)