お笑いタレントのカンニング竹山が9月1日放送の「カンニング竹山の土曜The NIGHT」(AbemaTV)に出演し、芸人の世界が実力主義であるべきだと力説した。
竹山は、吉本興業の闇営業騒動に端を発した6000人もの所属芸人へのギャラや待遇に関する議論において、「勘違いしてる人が世の中にいっぱいいる」とキッパリ。若手はどんなに激しい競争下に置かれようが、ドン底から這い上がっていくべきだと主張し、「皆食えるようになる為に頑張る。悔しい想いをして頑張る。涙する夜もあるし、けちょんけちょんに怒られながら“クッソー!”って言いながらネタを書く日もある。それでトーナメントとかライブとか舞台があって、オーディションがあって勝ち上がった人だけが食えるというシステムじゃないですか、芸能界って」とも力強く語った。
また、“必死に努力している自分をなぜ売り込んでくれないのか”などと若手芸人が所属事務所を糾弾する意見や風潮があることについては、「売ってくれないんじゃなくて、お前に魅力がないから売らないだけ。魅力があったら周りが言うし、そういう世界じゃないですか、この世界って。普通の就職じゃないってことをちゃんと分かってないとダメだと思う」と断言。本当に実力のある芸人であれば、自然と事務所もプッシュするはずとの見解を示している。
「かく言う竹山もまた、かつては吉本興業を含む各事務所を転々とし、売れない地獄の日々を乗り越えて今があります。ブレイクする寸前に相方を病魔で失っていますし、そもそもカンニングの2人が売れるキッカケとなったのは、日本テレビの『エンタの神様』で事前の台本や打ち合わせを完全に無視し、舞台に上がるや否や日テレプロデューサーの悪口を言い放ち、ズボンを下げ「ここでしてやる」と叫んだところ、その気迫にビビったエンタのスタッフが竹山をステージから退場させたという衝撃的なもの。後に竹山はこの事件について『爪痕を残そうと無我夢中だった』『この事件のおかげでバンバン売れだした』と振り返っており、芸人としての転機だったことを明かしました。ここまでやれる芸人は他にいないでしょうからね…」(テレビ誌ライター)
若手は自分の力で這い上がるべきであり、“普通の就職”とは違う。竹山が振るった熱弁のワケは、彼のキャリアを見れば一目瞭然なのかもしれない。
(木村慎吾)