子育て雑誌が選ぶ、「ペアレンティングアワード」2019年の受賞作品が決定しました。これは、今年話題を集めた「子育てにまつわるトレンド(ヒト・モノ・コト)」を表彰するというもの。とくに「コト消費」は2019年を象徴するような結果となりました。受賞作品と共に、2019年の子育て事情を振り返ってみましょう。
■本格的な子ども写真と新習慣
コト部門に選ばれたのは5つ。そのうち3つは、子どもの写真に関連するサービスでした。ピクスタの「出張撮影fotowa(フォトワ)」や、スタジオ マールマールの「STUDIO MARLMARL」は、プロによる家族向け出張撮影。より本格的な写真で、我が子の成長ぶりを残すのがトレンドになりました。また、「ほめ写プロジェクト」は、子どもが頑張っている写真を部屋に飾り、それを見ながらほめるという、新しい子育て習慣を生み出すものでした。
■最先端の「スマート保育園」の登場
ユニファの「スマート保育園」は、保育士不足という現状に、未来を見据えた最先端の解決策を提示したもの。最新のAIやIoTを保育の現場で活用し、保育業務の負担軽減や品質の底上げ、保護者の安心度向上を実現しました。
この保育園には、お昼寝時間に子どもの安全をセンサーで守る「ルクミー午睡チェック」や、体温を数秒で測定できる「ルクミー体温計」、子どもたちの様子をスマホで手軽に見られる「キッズリー連絡帳」、保育園での子どもたちの写真を保育士の先生の手間なく自動で30秒に一度撮影してくれる「ルクミーフォト」など、スマート保育園を創るIoT技術が多数登場。今後、こうした最先端の保育園が増えていくかもしれませんね。
■子育て世帯向けセミナー
子育て支援・ブレインズパートナーの「アドラー式子育て&マネーセミナー」は、アドラー心理学に基づく子育て&資金運用が学べるセミナーを、パパママに提供するもの。子育て夫婦に関心の高い、子育てとマネーを組み合わせた、今ドキ夫婦ならではの内容でした。
保育士不足が深刻となっている状況や、厚生労働省が唱える女性の活躍推進によって共働き子育て世帯がますます増えると考えられる中、いかに効率的に、愛情のこもった質の高い子育てができるかどうか。これが、親はもちろん社会全体に問われていくことでしょう。
2020年には、どんな新しい子育ての助けとなる“ヒト・モノ・コト”が登場するのか、今から楽しみですね。