作家の竹田恒泰氏が4月10日に投稿したツイートが、多くのビジネスパーソンの共感を集めている。
発端は、元陸上競技選手で五輪出場経験もある為末大氏が8日の朝、「朝の山手線、乗客35%減どまり 接触8割減に現状遠く」という日本経済新聞の記事タイトルを掲載し、「出勤しちゃうんだ」とツイートしたこと。
為末氏のこのつぶやきにネットでは「しちゃうんじゃなくてせざるを得ない」「誰も出勤したくてしてるわけじゃない」「何もわかっていない。 中小零細企業のほとんどはテレワークなど許されない」「為末さん、世間を知らなすぎ。もう少し勉強してから発言して」「週末の夜に渋谷で浮かれてる若者に言うようなノリで言わないでほしい…」と、批判のリプが相次いでいるのだ。
このことを伝えた「女性自身」のネット記事を引用し、竹田氏は「ビジネスの現場を知らない人は、労働者の置かれている状況を理解できないんだろうなぁ、、、いま好んで通勤する人なんていやしない。テレワークが実施可能な企業もまだ限られている」と、ツイートしている。
「竹田氏の発言は、テレワークも来ず出勤せざるを得ない層から広く共感を集めているようです。ネットでは『竹田さんがサラリーマンのやるせない気持ちを代弁してくれた』『誰も感染リスクのある行動はしたくない。それでも仕事を続けなきゃならないのに、為末さんみたいな発言は傷つくよ』『竹田さんのいつもの発言には疑問に思うことも多いけど、今回は同意できます』などと、支持する反応が多数を占めています」(IT系ライター)
為末氏も、出勤する人を揶揄する意図はなかったのだろうが、会社事情で出勤せざるを得ないビジネスパーソンの心情を汲めば、「出勤しちゃうんだ」ではなく「出勤させちゃうんだ」と評するべきだったのかもしれない。
(石見剣)