コロナ禍では“コロナ離婚”などの言葉も生まれましたが、逆に、結婚意識が高まった事実もあったようです。
結婚相手紹介サービスのオーネットが緊急事態宣言解除直後となる2020年5月25~28日、20~39歳の全国の一般独身男女に結婚に関する意識調査を実施しました。「新型コロナウイルス感染症に伴う社会情勢によって、結婚に対する意識の変化はありましたか?」という問いに対して、男女の12.2%が「非常に結婚したくなった」、24.2%が「やや結婚したくなった」と回答、あわせて36.4%の男女がコロナ禍による影響から「結婚に対する意識が高まった」ということが分かりました。一方、57.4%は「変わらない」という回答で、全体の6割近くがコロナ禍による影響と結婚に対する意識とは関係がない結果となりました。
男女別にみると、女性の41.3%が「結婚に対する意識が高まった」となり、男性の31.5%と比較して約10%も多かったそう。とくに、女性は20代後半、30代後半が大きく意識が高まる傾向があるということが分かりました。では、なぜコロナ禍で結婚への意識が高まったのでしょうか?
「結婚に対する意識が高まった」と回答した男女に理由を聞いたところ、あわせて61%が「一人でいることに対する孤独感や将来に対する不安感」、次いで21%の男女が「誰かと一緒にいたい」という回答。コロナ騒動では、独りでいることの不安感や孤独感を生み出し、かえって人と人とを結ぶ結果になったようです。
また、『マッチングアプリ大学』を運営するネクストレベルが、18歳以上の独身男女359人に実施した「新型コロナウイルスの流行により結婚に対する意識にどう変化が生じたか」についてのアンケート結果からも、その変化が分かります。コロナの流行で結婚への意識に変化があった人のうち、7割以上は「結婚したい」「結婚もいいかも」と、結婚に対して前向きになる形で意識が変化していました。
その理由として、外出自粛などによる孤独感、生活に対する不安の他、緊急事態を一人で過ごす中で、大切な人と一緒に過ごす時間の重要性を改めて認識し、結婚へ前向きになったというものもありました。
結婚式が次々と延期となっていますが、コロナ騒動が収束したときには、結婚するカップルがたくさん出てくるのかもしれませんね。