7月7日にスタートした多部未華子主演のドラマ「私の家政夫ナギサさん」(TBS系)が初回平均視聴率14.2%と幸先のいい滑り出しを見せた。
製薬会社で優秀なMR(医薬情報担当者)としてバリバリ働くキャリアウーマンが主人公のこのドラマ。第1話では、仕事はできるが家事が苦手で、汚部屋で過ごすメイ(多部未華子)が、妹・唯(趣里)から誕生日プレゼントとしてスーパー家政夫の派遣をプレゼントされるという展開。見どころは、大森南朋演じる売れっ子の“レジェンド家政夫”ナギサの演技だ。
「大森はドラマ『サイン-法医学者 柚木貴志の事件-』(テレビ朝日系)で演じた法医学者や、映画『殺し屋1』での孤独な殺し屋など男臭い役が多く、どこかアウトローなイメージがありました。それが、このドラマでは一変。内巻きの髪型にエプロン姿で手際よく家事をこなす、物腰柔らかな家政夫に見事になりきっています」(テレビ誌記者)
大森演じるナギサは、とにかく細やか。カーテンのシワの隙間一つ一つにハタキをかけ、水道の蛇口もピカピカになるまで磨く。さらに泥酔して帰ってきたメイを優しく介抱して、遅くまで仕事をする彼女のためにホッとする家庭料理を作る。家事テクや料理テクが随所に散りばめられており、視聴者からは「家政夫ナギサさんに我が部屋も掃除してほしい」「掃除苦手だからナギサさん観て勉強させてもらおう」などと、早くも評判を呼んでいる。
「実際に登場する家事テクはダスキンの家事代行部門であるメリーメイド事業部が監修を手掛けており、番組の公式サイトには紹介コーナーもあります。ドラマに出てくる料理は、料理家・栗原はるみさんの長男でテレ東の料理番組『男子ごはん』でもおなじみの栗原心平氏がメニューを考案。公式インスタグラムでレシピが公開されています」(エンタメ誌ライター)
奇しくも今期は「家政夫のミタゾノ」(テレビ朝日系)と重なっていることもあり、ネットでは「ミタゾノとナギサさんはどっちが強いのだろう?」「ナギサさんとミタゾノさんの対決が見たい」などと、松岡昌宏演じる三田園薫との“家事対決”を望む声が高まっている。「ミタゾノ」は23時15分スタートという深夜帯ながら初回平均視聴率9.3%とロケットスタート、シリーズを追うごとに人気が高まっている。
女装のコワモテ家政夫・ミタゾノと大森演じる癒し系家政夫・ナギサ。“おっさん家政夫”対決から目が離せない?
(窪田史朗)