新型コロナウイルス対策の特別定額給付金を、すでに受け取ったご家庭が増えてきたようです。みなさんは望み通りに活用できているのでしょうか。
CyberOwl(サイバーアウル)社が2020年6月、全国の“家計を管理している”妻370名を対象に実施した『特別定額給付金の使いみちについて』の調査結果によると、45%が給付金を夫に「渡さない」と回答したそうです。「一部渡す」は29%、「全部渡す」は26%で、お小遣い制の男性の多くは給付金を自由に使えない現状が明らかになりました。
妻対象の調査と共に“妻からお小遣いをもらっている男性”136名にも「給付金についてどう考えているか」を調査したところ、「一部使える」「使えない」と回答した男性が語った理由として、「自然に妻が管理していた」「そもそも使える認識がなかった」が多かったそう。お小遣い制の夫には、そもそも「自由に使う」という発想そのものがないのかもしれませんね。
また、世帯年収が高くなるにつれて、夫に給付金を全額渡す割合が増える傾向もみられたようです。新型コロナウイルスの猛威によって家計が苦しくなっている家庭ほど、給付金は生活費などにあてられ、自由に使える分は少ないようです。
緊急事態宣言が解除されてからも、仕事や生活の仕方に工夫が必要な日々が続いています。家計を管理している妻たちの多くは、新しい生活様式に慣れる努力と共に、給付金の使い道や日々の消費について考え、実行しているようです。自由に使える人は少ないかもしれませんが、給付金を家計の一助として積極的に活用し、コロナ禍を乗り切りたいですね。
(Nao Kiyota)