お笑いコンビ・インパルスの板倉俊之が7月30日に自身のツイッターアカウントを更新。同日午前に発動された緊急地震速報をイジるツイートが物議を醸している。
気象庁は30日の9時半、関東から東海にかけての広い範囲で強い揺れが起きる可能性があるとして、緊急地震速報を発動。スマートフォンでは受信エリアや設定によって、この緊急地震速報の警報が鳴る仕組みとなっており、物々しいアラート音で首都圏では一時緊張が走っていた。
だが、実際には大きな揺れを感じるような事態とはならず、同日のうちに気象庁は「マグニチュードを過大に推定した」として会見で謝罪。ひとまず、身体で感じるほどの強い揺れが観測されなかったことは幸いだったが、板倉がこの地震速報をイジるツイートを投稿したことで、ブーイングを浴びる事態となっている。
速報の警報が発動されてからおよそ20分後、「緊急地震速報の件ですが、驚かせてしまってすみませんでした。誰も謝らないので、せめて僕だけでもと思い、謝罪させていただきました」と投稿した板倉。“空振り”に終わった気象庁をイジっているように解釈されるボケを見せた。
「板倉は“誰も謝罪しないので”と綴っていますが、実際に千葉県房総半島南方沖の鳥島近海で深さ60キロを震源とするマグニチュード5.8の地震が発生しており、この地震の震源が約450キロ内陸寄りの千葉県南方沖に誤って設定され、阪神大震災並みの強さと過大に推測されてしまったようです。やや大袈裟なアラートになってしまったことは事実ですが、完全な誤報に位置付けられるものではなく、そもそも謝罪が必要なのかという議論も出ています。ただし、気象庁と何の関係もない板倉がこの速報を“ネタ”としてツイートしたことには、『芸として全く面白くない、つまらない、かなーり不謹慎』『面白いと思ってやってんの? 気象庁の方々に本当に失礼だぞ』『少しでも命を守る為の速報なのだからネタにするのはやめてほしい』『謝ることじゃないから冗談でもやめて下さい』といったリプライを集めてしまいました。謝罪を煽っているようにも思える投稿であり、代わりに謝罪するという小ボケも“つまらない”と一蹴されてしまう格好となっています」(芸能記者)
大きな地震を感知できずに警報を鳴らせなかった不具合よりも、揺れを過大に推定してしまった警報の方が“まだマシ”との指摘も多く、気象庁を擁護する声もある。本当の意味で“空振り”に終わったのは板倉のイジりツイートの方だったのかもしれない。
(木村慎吾)