ファストフード店やカフェなどのメニューを、スマートフォンやタブレットから注文できる「モバイルオーダー」を利用していますか? 「店頭が混んでいても並ぶ必要がない」「店員や客との接触を最小限に止めることができる」と、最近では利用者が増えているようです。
情報通信事業を展開しているNew Innovationsが2020年8月、東京都在住の10~40代の男女400名を対象に行った調査によると、モバイルオーダーを「使ったことがある」人は46.0%と半数に迫ったそう。また、「モバイルオーダーの良いと考える点を教えてください」という質問(回答数=184)には、「注文をするまでの待ち時間が減る」(63.6%)、「商品が提供されるまでの待ち時間が減る」(53.3%)、「商品をゆっくり選べる」(45.1%)、「会計をするまでの待ち時間が減る」(41.8%)などの意見が多く寄せられていました。
筆者も飲食店に出向いた際、長蛇の列ができている場合はモバイルオーダーを活用し、注文の列には並ばずに商品が出来上がったときに取りに行くようにしています。小さな子どもがいると並んでいる間に大きな声で泣いてしまって周囲の方々に迷惑をかけるといった心配がなくなるため、かなりのストレス軽減を実感しています。商品の準備ができるとモバイルで通知を受け取ることができるサービスもあり、注文時だけでなく商品を受け取る際の待ち時間やストレスからも解放されました。
一方で、同調査の「モバイルオーダーで今後改善してほしい点を教えてください」という質問(回答数=184)には、「会員登録など事前の設定を簡略化してほしい」(44.0%)、「利用できる店舗を増やしてほしい」(43.5%)、「わからないことをすぐ解消できるようにしてほしい」(33.7%)などの意見が多く寄せられたとか。利用したい店舗が導入されていなかったり、アプリのインストールや会員登録が必要でハードルが高かったりと、今後に期待している人も多いようです。
飲食店での購入方法も、“ニューノーマル”が定着しつつある様子。よく行く店舗などで利用できる場合は、使い心地を試してみてはいかがでしょうか。
(Nao Kiyota)